李朝最大の謎とも言われ、18世紀の朝鮮王朝において王権争いが激化した時代を舞台に、王が王位継承者である実の息子を米びつの中に入れて餓死させたという衝撃の史実を描く、『王の運命—歴史を変えた八日間—』が6月よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開されます。

韓国実力派俳優ソン・ガンホと2015年最大のヒット作『ベテラン』で今、波に乗っている韓国人気No1俳優ユ・アインの最強タッグの共演が大きな話題呼んだ本作。韓国公開初日の観客動員は『王の男』の16万人を超えるオープニングスコアを記録。観客動員数は600万人を突破している。

さらに作品力の高さは各賞受賞歴に現れた。「第36回青龍映画賞」では主演男優賞をユ・アイン、助演女優賞をチョ・へジンが獲得するなど4冠を達成。「第52回大鐘賞映画祭」ではキム・ヘスクが助演女優賞、「第35回韓国映画評論家協会賞」では作品賞、脚本賞、音楽賞の3冠に加え、韓国映画評論家が選ぶ10大映画の1本に選出された。海外でも北欧エストニアの「2015年タリン・ブラックナイト映画祭」で最優秀作品賞を、国際プレス・アカデミー主催「第20回 サテライト賞 外国語映画部門」にノミネート。そして何といっても「2016年アカデミー賞®外国語映画賞 韓国代表作品」という快挙。主演のソン・ガンホが、2016年アカデミー賞®審査委員に韓国人として初めて指名されたタイミングでの外国語部門の韓国代表の選出のニュースに国内は大きく沸いた。

本作のメガホンを取った偉才イ・ジュニク監督は「韓国で誰もが知る歴史的事件にも関わらず、誰も正しく知ることが出来なかった家族史に焦点をあてた」と話すとおり、残酷な運命に引き裂かれた父と息子の切ない心理描写に心を打たれたリピート観賞者が続出。さらに名優ソン・ガンホ×人気急上昇の実力派ユ・アインの鮮烈で全身全霊をかけた、全てを圧倒する凄まじい芝居とぶつかり合う激情の対決が観る者の心に鮮烈な印象を残し、名実ともに韓国映画史に揺るぎない金字塔を打ち立てた。

映画『王の運命—歴史を変えた八日間—』は6/4(土)、シネマート新宿ほか全国順次ロードショー。

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執筆者

Yasuhiro Togawa