なぜ本を読むのか?
芸人で、芥川賞受賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。また、大ベストセラーとなった芥川賞受賞作『火花』の創作秘話を初公開するとともに、自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、著者初の新書。

●第1章 文学との出会い
●第2章 創作について___『火花』まで
●第3章 なぜ本を読むのか___本の魅力
●第4章 僕と太宰治
●第5章 なぜ近代文学を読むのか___答えは自分の中にしかない
●第6章 なぜ現代文学を読むのか___夜を乗り越える

「本は、賢い人達のためにだけあるものではありません。明日からバンドをやろうという人や芸人をやろうという人が読んでもいいものです。むしろ、彼らとの方がめちゃくちゃ相性がいいものです。かたやパンクスも芸人も、本なんて賢いやつらのもので自分には必要のないものだと思っています。いやいや、あなた達と同じようなやつの、どうしようもないことも書いているのになと思うんです。」(本文より)

小学館よしもと新書・創刊!
又吉直樹『夜を乗り越える』(小学館よしもと新書)
2016年6月3日発売/本体価格820円+税/ISBN 978-4-09-823501-8

著者プロフィール
又吉直樹(またよし・なおき)
1980年大阪府生まれ。株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のコンビ「ピース」として活動するお笑い芸人。
『キングオブコント2010』(TBS系)準優勝。テレビ番組『オイコノミア』(NHK教育)、『NEWS ZERO』(日本テレビ系)、『追跡LIVE!Sportsウォッチャー』(テレビ東京系)ほかに出演中。舞台の脚本も手がける。
著書に『第2図書係補佐』(幻冬舎よしもと文庫)、『東京百景』(ヨシモトブックス)、第153回芥川龍之介賞を受賞した『火花』(文藝春秋)。
共著に『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』『新・四字熟語』(以上、幻冬舎よしもと文庫)、『芸人と俳人』(集英社)など。

小学館よしもと新書
小学館とよしもとクリエイティブ・エージェンシーが共同で立ち上げた新書のレーベル。
その第1弾が6月3日発売の芥川賞作家・又吉直樹による文学論『夜を乗り越えて』。第2弾は、7月3日に発売されるトータルテンボス・藤田憲右の高校野球ファンブック『ハンパねぇ!高校野球』、第3弾は、8月3日に発売される千原せいじがコミュニケーション術を説く『がさつ力』。以降、2カ月ごとに、1〜2冊を刊行予定。

●第1弾/6月3日発売
又吉直樹(ピース)
『夜を乗り越える』
●第2弾/7月3日発売
藤田憲右(トータルテンボス)
『ハンパねぇ!高校野球』
●第3弾/8月3日発売
千原せいじ(千原兄弟)
『がさつ力』

執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa