『カサブランカ』『ガス燈』『追想』『オリエント急行殺人事件』『誰が為に鐘は鳴る』『秋のソナタ』『白い恐怖』などで知られる伝説の女優、イングリッド・バーグマン。2015年に生誕100周年を記念し、カンヌ国際映画祭にて上映されたドキュメンタリー作品『Ingrid Bergman – In Her Own Words (原題)』の邦題が、『イングリッド・バーグマン〜愛に生きた女優〜』と決定し、8月27日(土)よりBunkamuraル・シネマ他にて全国ロードショーとなります。

愛することを怖れない。—「聖女」から「悪女」、そして「伝説」へ
アカデミー賞®に7度ノミネートされ、3度の受賞歴を持つ女優、イングリッド・バーグマン。知性溢れる美貌と、その卓越した演技力は世界中の人々の記憶に刻まれています。

『カサブランカ』(1942)や『秋のソナタ』(1978)などの代表作を持つ彼女は、ハリウッド黄金期の中でも特に才能光る女優の一人でした。「聖女」のイメージで人々を魅了していた彼女ですが、そのイメージから一転、プライべートは不倫騒動や3度の結婚などスキャンダルも多く、波乱万丈だったのです。それゆえ「悪女」というレッテルを貼られ、一時期アメリカ映画界から追放されるなど、そのキャリアは何度も危機を迎えました。それにも関わらず、死後30年を経ても色褪せない彼女の魅力の理由とは一体何なのでしょうか—。

本作でのバーグマンは、女優としての艶やかな姿とは別に、家族を愛し真っ直ぐに生きる一人の女性としての姿が印象的。カメラ好きな父親の影響から、自らも撮影を好んだ彼女が肌身離さず持ち歩いていたカメラに収められた貴重なスチールも公開され、愛に溢れた彼女の生活が明かされます。さらに今まで表に出ることのなかった、プライベートな映像や日記、手紙、彼女の子どもたちとのインタビューを通して、スウェーデンからやってきた少女がいかに世界的な大女優となったのか、その軌跡を描いています。
また本作のナレーションをバーグマンと同じくスウェーデン出身で、『リリーのすべて』で本年度アカデミー賞®助演女優賞を受賞するなど、アメリカでの活躍も目覚ましい今もっとも旬な若手女優、アリシア・ヴィキャンデルが担当しているのも話題です。

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執筆者

Yasuhiro Togawa