イギリスでは視聴占拠率40%超という驚異の記録を生み、アメリカでも賞を総なめにした「ダウントン・アビー」。シーズン4のDVDが好評リリース中だ。
シーズン3では壮絶な悲劇に見舞われたダウントン・アビー。シーズン4は、ひとりひとりそれぞれが試練を乗り越えていくさまをドラマティックに描いていく。
シーズン1から登場し、シーズン4ではゴールデングローブ賞助演女優賞(シリーズ・ミニシリーズ・テレビ映画部門)を受賞したアンナ役のジョアン・フロガットにシーズン4の見どころなどを聞いた。

シーズン4のスタート時点で、メイド長のアンナ(ジョアン・フロガット)と伯爵付従者のベイツ(ブレンダン・コイル)は幸せの真っ只中にいる。なぜなら、彼らの関係はこれまで恵まれた環境にはなかったからだ。
ジョアン・フロガット自身も、そのことにかなり驚いているようである。

「シーズンが再開すると、彼女は本当に幸せそうに描かれていたのよ! アンナとベイツは、
人生の喜びと幸せの恵みを受けているの。視聴者として、その姿を見られるのは本当にうれしいわ。
2人が幸福な日々を送るのは重要だと思うの。その理由は、彼らに良い時もあれば悪い時もあることを視聴者は望んでいるから。
悪い時期がずっと続いていることは誰も望んでいないわ。2人は相当つらい思いをしてきたの。
だから、2人はこのシーズンではとても良い状況でスタートを切ったわ。2人は自分たちの小屋で幸せに暮らして、仕事も順調にいっているの。2人はまさに人生を楽しんでいるのよ」

もちろん、それは長くは続かない。

「それが長く続かないことは、はっきりしているわ! そう、アンナとベイツに起こりうる混乱がまさに新たに起きてしまうの。
私、恋をしている役を演じるのは嬉しいけど、ドラマがある役を演じることも素晴らしいことだと思うわ。
役者というのは、ドラマティックな役を演じることに心がいつも引かれるのよ」

フロガットは、アンナ役をとりわけ4年近く演じてきたので、シーズン4の撮影は特にやりがいのあるものだと語る。

「このシーズンでは演じるのに難しい部分もあるけど、それを楽しんでもいるわ。
同じ役をしばらくの間演じ続けると油断してしまうことがあるの。でも、私がアンナの役を作り上げていて、
自分が今何をしているのかは理解しているわ。だから、演じることに退屈することは全くないの。
それは私にとって素晴らしいことだわ。それに、うまくいけば、視聴者がワクワクすることもあると思うわ。
(企画・製作総指揮・脚本の)ジュリアン(・フェローズ)が、誰もが望んでいる衝撃と驚きのストーリーを作り出しているのよ」

アンナは、貴族から使用人までどの登場人物にとっても常に友達であり相談相手であり、新しく登場するキャラクターともすぐに親しくなる。

「アンナはローズ(リリー・ジェームズ)とはかなり良好な関係にあるけど、それはシーズン3の第8話と第9話でゆっくりと築かれたの。
本当に素敵な関係で、ローズがダンスする練習を手伝ったりするのよ。2人には通じるものがあるわ。
アンナはローズを少し思いやっていると思うの。なぜならローズは、生活の中でちょっとした刺激を欲しがっている若い女性だから。
でも、彼女がダウントンにいる時は、誰もがマシュー(ダン・スティーヴンス)の死による悲しみの淵に佇んでいるわ。
だから、彼女は心の中では少しうんざりしているの。アンナは彼女に同情していると思う。
アンナは悲しみに包まれた家族に大いに同情しながらも、その若いローズの少しはしゃぎたい気持ちも察しているのよ」

それを踏まえ、フロガットは不安に駆られながらも、緊張感の増すシーズン4ではアンナとローズは気ままに振舞うことになると明かす。

「視聴者にストーリーのネタバレをしたくないけど、これだけは言えるわ。ローズと私には、
またダンスをする素晴らしいチャンスが巡ってくるけど、ちょっとしたトラブルにも巻き込まれてしまうの」

この作品は群像劇であることから、シーズン4は争いごとが激しくなると考えてよいのかもしれない。
「ダウントン・アビー シーズン4」はNBCユニバーサル・エンターテイメントよりDVD好評リリース中。

「ダウントン・アビー シーズン4 」好評リリース中
ブルーレイBOX  ¥8,800+税
DVD-BOX  ¥6,800+税
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
(c) 2013 Carnival Film & Television Limited. All Rights Reserved.

執筆者

Yasuhiro Togawa