『愛されるために、ここにいる』『母の身終い』等で知られるステファヌ・ブリゼ監督最新作で、2015年カンヌ国際映画祭にて見事主演男優賞(ヴァンサン・ランドン)を受賞した『La Loi du Marche』がこの度、日本公開タイトル『ティエリー・トグルドーの憂鬱』として8月27日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開が決定し、ポスタービジュアルも解禁致します。

年老いた母と息子の最期の日々の交流を描いた感動作『母の身終い』の監督ステファヌ・ブリゼと名優ヴァンサン・ランドンが再び組んだ本作。己の矜持と社会のしがらみの中で板挟みになり、そして、現実のために身を落としてゆく中年男をヴァンサン・ランドンが重厚な演技で観る者を魅了する。
この度解禁されたポスタービジュアルもそんなヴァンサン・ランドンのどこか重苦しい雰囲気をそのまま閉じ込めたようなビジュアルとなっており、彼の視線の先は何を捉えているのか、その佇まいに引き込まれてしまう。

ドキュメンタリーのような冷徹なカメラの元、圧倒的存在感を焼き付ける演技は、2015年カンヌ国際映画祭で批評家の絶賛を受け、主演男優賞を獲得し、監督のステファヌ・ブリゼがエキュメニカル審査委員賞を獲得している。自己保身と矜持、組織と個人、誰もが日々体験しているであろう社会の矛盾をあますところなく描き出し、我々に回答を迫る社会派人間ドラマ。

『ティエリー・トグルドーの憂鬱』は8月27日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa