第二次世界大戦下のアメリカを舞台に戦場に向かった父を呼び戻そうと8歳の少年が差別を受けながら暮らす日系人との交流を通じ、奇跡を信じて奮闘し成長していく映画『リトル・ボーイ 小さなボクと戦争』が8月27日より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開することが決定致しました。

その小さな手が世界を変える——
少年の一途な想いは、海を越えて父親へと届くのか。
ひたむきな姿に涙を誘われる感動の物語。

『ライフ・イズ・ビューティフル』や『リトル・ダンサー』に続く父と息子の絆の物語として全米に大きな感動をもたらした本作は、第二次世界大戦中に戦地へ向かった父を、無事に連れ戻したいと願って弱かった自分に打ち勝ち奮闘する少年ペッパーと、その家族を描いた物語だ。「誰にでも人を愛し、大きな夢を見る能力がある。この映画が人々を結びつけ、人生で本当に大切なことは何かを考えるきっかけになればいいと僕は願っている。」とメキシコ生まれで三児の父でもあるアレハンドロ・モンテヴェルデ監督は語る。

父を戦地から呼び戻すためひたむきにがんばるペッパー少年役は、オーディションを受ける兄弟の付き添いでたまたま来ていたジェイコブ・サルヴァーティが監督の目にとまり選ばれた。演技経験がほとんどないとは思えない、懸命に生きるペッパー少年そのものになっている姿には、観る者の心を動かす不思議な魅力がある。少年の母親役はアカデミー賞に2度ノミネートされた『博士と彼女のセオリー』のエミリー・ワトソンが務め、戦時中、国に残された女性を優しさと気品をもって演じている。また、少年が父奪還のために助けを求める司祭役は、『フル・モンティ』で英国アカデミー賞を受賞、『エターナル・サンシャイン』『グランド・ブダペスト・ホテル』のトム・ウィルキンソン。少年に自分を信じるきっかけを与えるマジシャン役に『シンデレラ』のベン・チャップリン、町のはずれ者同士である少年との絆を育む日本人役には『HACHI 約束の犬』で主演リチャード・ギアの親友を演じ、『レーガン(原題) / Reagan』では中曽根康弘元首相を演じることが報じられたケイリー=ヒロユキ・タガワなど多彩な顔ぶれが脇を固めるのにも注目だ。

そんな少年をとりまく様々な人々との絆を描いた本作の舞台である40年代のアメリカを思わせる、レトロな雰囲気溢れるビジュアルが解禁となります

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執筆者

Yasuhiro Togawa