このたび、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)アジアセンターは、2014年に初監督作『The Last Reel』 (邦題『シアタープノンペン』)で、第27回東京国際映画祭「アジアの未来」部門国際交流基金アジアセンター特別賞(★)を受賞したソト・クォーリーカー監督(☆)を、今回本賞の副賞として日本に招き、この作品の日本公開(2016年7月2日〜岩波ホール他)を前に予告編の上演とあわせ、公開トークイベントを、5月25日(水)に行います。

イベントには、劇作家・演出家・女優・歌手と多彩な分野で活躍する渡辺えり氏をナビゲーターに迎え、制作者の視点からソト・クォーリーカー監督の映画を紐解き、映画『シアタープノンペン』制作の裏側や、監督の映画制作への思いを探っていただきます。

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■公開トークイベント「『シアタープノンペン』を語る」概要
http://jfac.jp/culture/events/sothokulikar-160522/

【日時】2016年5月25日(水)19時〜20時30分(開場18時30分)
【会場】国際交流基金JFICホール[さくら] (東京都新宿区四谷4-4-1)
【登壇者】ソト・クォーリーカー、渡辺えり
【参加費】無料(予約優先)
【定員】100名
【言語】日本語/英語(同時通訳)
【主催】国際交流基金
【協力】株式会社パンドラ

◇予約方法:メールにて、お名前およびご所属を明記の上、件名を「5/25ソト・クォーリーカー監督公開イベント」とし、アドレスjfac_vdp_info@jpf.go.jpまでお知らせください。 (5/23締切)

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★【国際交流基金アジアセンター特別賞】とは
国際交流基金アジアセンターでは、アジア(日本、中東地域を含む)新鋭監督の長編作品を対象にしてコンペティションが行われる東京国際映画祭の「アジアの未来」部門において、2014年に国際交流基金アジアセンター特別賞を創設し、今後特に文化の違いを超えて国際的に活躍していくことが期待される監督に対し賞を授与しています。副賞として受賞者には2週間までの日本滞在(日本の監督が授賞した場合はアジア滞在)を授与し、日本文化の理解の促進とネットワーク形成の機会を提供します。
http://jfac.jp/culture/news/tiff_award2014/

☆ソト・クォーリーカー監督
1973年カンボジアに生まれ、クメール・ルージュ政権下、混乱と内戦の時代に育ち、これまで『トゥームレイダー』のライン・プロデューサーを務める他、自身の製作会社ハヌマン・フィルムズで制作した映画『Ruin』が2013年ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞するなど、各国の映画祭から高く評価されています。また、日本を含むアジアの監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作する国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭共同の映画製作プロジェクト『アジア三面鏡』では、行定勲監督、ブリランテ・メンドーサ監督と共に監督の1人として選ばれ、今秋の上映に向け作品の制作をすすめているなど、今、現代カンボジアの映画界で活躍する女性監督として、期待を集める注目の若手監督です。

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執筆者

Yasuhiro Togawa