先日、製作が発表された、長編ドキュメンタリー映画『健さん』(監督:日比遊一)が完成し、8月20日(土)から全国公開されることが決定いたしました。

高倉健さんが逝去されてから早くも1年。本作は、高倉健にゆかりの深い国内外20人以上の証言で綴られる、高倉健の素顔に迫る、本邦初の長編ドキュメタンリー映画です。海外からは、1989年に『ブラック・レイン』で共演したハリウッドの名優マイケル・ダグラス、かねてより高倉健ファンを公言している世界的名匠ジョン・ウー監督(『M:I‐2』、『レッドクリフPartI/PartII』、当時『ブラック・レイン』の撮影監督を務め、キアヌ・リーヴス主演『スピード』シリーズの監督などでも知られる、ヤン・デ・ボン、高倉健が出演したハリウッド映画『ザ・ヤクザ』で脚本を担当し、『タクシードライバー』の脚本でも知られる、ポール・シュレイダーの出演が、先日発表され大きな話題となりました。
そして、この度、発表となるのは錚々たる日本勢の面々。俳優陣からは、東映時代を共に過ごした梅宮辰夫。

『昭和残侠伝』シリーズ、『網走番外地』シリーズなど数々の作品で高倉健と共演をした八名信夫、『君よ憤怒の河を渉れ』(76)、『野性の証明』(78)でヒロイン役を演じた中野良子。監督勢からは数々の高倉健主演作品を監督、本作の企画協力にも名前を連ねる降旗康男、高倉健の新境地となり、代表作のひとつである『幸福の黄色いハンカチ』(77)の山田洋次、高倉健が東映の看板スターへと飛躍するきっかけを掴んだ、鶴田浩二主演『人生劇場 飛車角』(63)の澤島忠。ほか、東映時代のスチールカメラマンから、宣伝担当、40年来の付き人など、今日も活躍し続け、日本映画の黄金期を彩ってきた監督、名優、クリエイター陣が、高倉健の役者人生から知られざる素顔まで、貴重な思い出を語り、役者・高倉健を超えた、人間・高倉健の“美学”に迫ります。本作はこれまで多くの人々を魅了し、憧れの存在であり続けた国民的スター・高倉健の魅力を余すところなく伝えていくとともに、半世紀以上の間、日本映画界の一線で輝き続けた高倉健の足跡を辿りながら、日本映画の栄枯盛衰の歴史を垣間見ることができる貴重な作品にもなっています。

また、1994年『四十七人の刺客』で初共演をきっかけに、公私ともに親交の深かった中井貴一が語り役として参加することが決定。高倉健が書いた貴重な手紙を読み上げるシーンなどを担当。音楽は『血と骨』(04)、『蝉しぐれ』(05)、『春の雪』(05)で日本アカデミー賞音楽賞を受賞、ジョン・ウー監督『レッドクリフ』PartI&IIを手掛けた、岩代太郎が担当、メインタイトルを書いたのは、日本を代表する書家であり、2009年これまでの功績を評価され旭日小綬章を受章した中野北溟。各界の一流の面々が本作に参加をしています。

本編からのインタビュー抜粋
娘の結婚式に手紙を頂いた。あの方は華やかな場所には出ない方だから。僕がもっと感動したのは、手紙の宛名が僕の本名なんですよ。本名をちゃんと調べて書いて送って下さった。僕はすごく感激しましてね。
やっぱりスターはこういうところが違うんだなと思いました。                  —梅宮辰夫

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執筆者

Yasuhiro Togawa