7月16日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開する3.11から激動の5日間を真摯かつ鋭く描き、当時の官邸の内情を映すポリティカル作品、映画『太陽の蓋』。
先月14日に起きた熊本県熊本地方を震源とする地震によって、私たち国民は“日本は地震国”だと改めて思い知らされ3.11を風化させてはいけないと意識を高めるなか、映画の劇場予告編が完成致しました。
ざわざわとした喧騒から始まりラストまで一気に駆け抜ける本予告編は、混乱を緊張感たっぷりに見せ当時の官僚たちの対応の真価を問う。

予告編公開ページURL
https://youtu.be/ewMezmcazsM

多角的な視点から捉えた実相に迫る心震えるジャーナリスティック・エンターテインメント
東日本大震災〜福島原発事故が起きた3月11日からの5日間。原発事故の真相を追う新聞記者をキーパーソンとし、そして当時菅直人政権であった官邸内、さらに東京や福島で暮らす市井の人の姿を対比させて描く本作。
菅内閣の政治家は全て実名で登場させ、原発事故の経過や対応を事実に沿って丹念に追う。情報が錯そうする中、極度の緊張感にあった人間ドラマを描き、官邸内部のリアルな様子を浮かび上がらせる。原発と共に生きて来た福島の人々の葛藤、事故発生によって翻弄されるマスコミや東京に暮らす人々を切り取ることで原発と日本人の姿を俯瞰的に捉えている。
個性あふれるキャスト陣には、情報収集に奔走する記者・鍋島役に数々の映画・ドラマ・舞台で活躍し日本映画界では欠かせない存在で今作が映画初主演の北村有起哉。菅直人役にはベテラン俳優三田村邦彦が務め作品に重厚感をもたらせている。東京に暮らす鍋島の妻・麻奈美役を中村ゆりが演じ、使命感から福島第一原発内で作業をする地元の青年を郭智博。さらに官僚たちには内閣官房長官・枝野幸男役に菅原大吉、内閣副官房長官・福山哲郎役に神尾佑、首相補佐官・寺田学役に青山草太がそれぞれ扮しているのも見どころとなっている。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=54853

執筆者

Yasuhiro Togawa