三島由紀夫賞、向田邦子賞受賞、岸田國士戯曲賞など錚々たる賞を受賞し、劇団「五反田団」を主宰する、異才の天才劇作家・前田司郎が、『ジ、エクストリーム、スキヤキ』から満を持してオリジナル脚本で人間ドラマに挑んだ。前田監督のもと、強烈な魅力を放つ二人の女優、独自の存在感でトップスターの座に君臨し、『毎日かあさん』以来5年ぶりの主演となる小泉今日子と、日本映画界の若きミューズ二階堂ふみをW主演でむかえ、最強のタッグを組む。自分が本当の母親だという未来子の出現によって、退屈していた女子高生の果子は、眩い生き生きとした世界を見てしまう。そんな二人のひと夏の物語だ。まるで夏休みに宝島を探しに行くような、眩しく可笑しくも切ない、愛と孤独と成長の物語が誕生した。

小泉今日子と二階堂ふみがW主演映画『ふきげんな過去』に、先日『オオカミ少女と黒王子』(5月28日公開)で菜々緒にナンパするチャラ男役で話題となっていた山田裕貴が、イケメンなのにちょっとおバカなバンドマン役として出演することが分かった。今回、二階堂演じる果子のことが大好きなのに全く相手にされず、冒頭から全編通して振り回され、“ふきげんな”果子のますますイラつかせてしまう“三枚目キャラ”に挑戦!以前、前田司郎監督のワークショップに参加し、初めて彼に会った前田監督は「イケメン風の芝居をするのではと思ったのに、すごく面白いお芝居を見せてくれました。その時、是非僕の映画に出てほしいなと思いました」と山田の芝居の持ち味を高く評価。8月19日からは前田司郎が作・演出を手掛ける舞台『宮本武蔵(完全版)』で初の主演を務めるなど、前田監督との相性も抜群のようだ。
異才の劇作家であり、映画監督でもある前田司郎が作り出す、どこか可笑しくも切ない台詞回しと掛け合い、そこから生まれる空気感・・・その世界で、俳優・山田裕貴の新たな魅力が開花している。
「ふきげんな過去」は、6月25日(土)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー。

山田様のコメント
前田さんとはワークショップで知り合い、今回この映画でご一緒出来ることがとてもとても嬉しかったです。
そして、 自分のいつか共演したいと思っていた小泉今日子さん(父親がファンでした(笑))や高良健吾さん、二階堂ふみちゃんといった豪華なキャストの面々とお芝居 ができたこと、本当に嬉しく思います。その中でも二階堂さんとの撮影が多かったのですが、打ち上げで「信頼できる俳優さんでした」と言って頂けて、僕の中 では本当に嬉しいお言葉だったので覚えているのですが、たぶん二階堂さんは「そんなこと言いました?」って僕をいじると思います(笑)。そんなやり取りが できるぐらい、楽しい撮影現場になっていたんではないかと思いますし、僕の役目は果たせたんじゃないかなと思います!
三枚目キャラに挑戦となって いるのですが、僕自身はたぶん三枚目キャラです。この役どころのちょっとおバカな人間は等身大なのです(笑)。そんな部分を前田さんはワークショップで見 抜いて下さり、この夏には初主演舞台『宮本武蔵(完全版)』でも脱力系宮本武蔵のイメージに当てはめてくれたのかなと思っています。最近では、闇金業者の 役やヤンキーの番長、チャラ男等など幅広くやらせて頂いていますが、また新たな一面を見せられるバンドマン・ヒサシ役だと思いますので、皆様がどう感じて 頂けるかが楽しみです!

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=54537

執筆者

Yasuhiro Togawa