この度、正真正銘の新人監督の長編デビューとして、28回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門にて作品賞受賞の快挙が話題となった映画『ケンとカズ』が、7月30日(土)より渋谷ユーロスペースほか順次公開することが遂に決定いたしました!

また、裏社会に生きる男達の生きざまを、甘さも容赦もないハードな激辛タッチで描いた“ジャパニーズ・ノワール”とも言うべき、本作の世界感を象徴するかのような刹那的で荒々しいポスタービジュアルが完成いたしました!
あわせて『太陽を盗んだ男』の監督、邦画界のレジェンド・長谷川和彦から寄せられたコメントも解禁となりました。

【コメント】
登場人物が、皆それぞれ固有のリアリティに満ち満ちているのに感心した。《覚醒剤密売に関わる最低最悪の人間たち》が、何故か「愛おしく」なってしまうのだ。過剰なクローズアップカットの連打も決して上滑りせず、観る者を《未知なる映画の世界》に引っぱり込んでくれる。「必見の新作!!」だろう。   
長谷川和彦(映画監督)

【作品概要】
監督・脚本・編集は『ケンとカズ』が長編デビューとなる小路紘史。海外映画祭で上映を重ねた同名の短編(2011)を基に、弱冠27歳にして全員新人のスタッフ・キャストによる自主制作で長編映画化。現代の社会問題でもある覚せい剤の密売を舞台に、裏社会でしか生きられない男たちの哀しい運命を初期衝動が破裂するかのように激しく鮮烈に描き、第28回東京国際映画祭スプラッシュ部門で作品賞受賞の快挙を成し遂げた。

フリーで活躍するケン役のカトウシンスケ、カズ役の毎熊克哉の熱演はもちろんのこと、『ライチ☆光クラブ』など2016年、2017年と多くの公開待機作が控えるテル役の藤原季節など、脇を固める役者の強烈な存在感にも圧倒される。昨今の日本映画に杭を打つ、新たな才能がぶつかり合った渾身の物語がここに誕生した!

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執筆者

Yasuhiro Togawa