〈トリプルナイン〉とは職務中の警官が撃たれる非常事態が発生し、応援を呼ぶ際に使われる警察コードである。『ザ・ロード』『欲望のバージニア』で絶賛されたジョン・ヒルコート監督が、この緊急コードの盲点を突いた壮大な事件の成り行きを描く本格クライム・アクション『トリプル9 裏切りのコード』が、6月18日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国公開いたします。

元軍人と悪徳警官で構成されたギャングが“トリプル9”を悪用して警察を欺き、わずか10分間の空白の間に政府の重要施設を襲撃する。その研ぎすまされたリアリズムと極限のテンションがみなぎる映像世界は『フレンチ・コネクション』『ヒート』といった名作を彷彿とさせ、警察権力の腐敗や裏切りのドラマ、壮絶なバイオレンス描写にも息をのまずにいられない。最後に生き残るのは誰なのか、まったく予測できない熾烈なサバイバルを描き、モラルがとち狂った現代の闇をえぐる新たな都市型ノワールが誕生した。

 またヒルコート監督のもとには、ハリウッドの第一線で活躍し、受賞歴も豊富な豪華実力派キャストが集結。『ジェシー・ジェームズの暗殺』でアカデミー賞ノミネートのケイシー・アフレック、同じく『それでも夜は明ける』でアカデミー賞ノミネートのキウェテル・イジョフォー、マーベル・コミックス映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でファルコン役を演じるアンソニー・マッキー、『ワイルド・スピード』シリーズ、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』でワンダー・ウーマンを演じるガル・ガドット。また、日本でも人気を博す話題の海外ドラマ「ブレイキング・バッド」シリーズのアーロン・ポールや、「ウォーキング・デッド」シリーズのノーマン・リーダス、『ゾンビランド』やTVシリーズ「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」のウディ・ハレルソン。さらに『愛を読むひと』でアカデミー主演女優賞に輝き、近作『スティーヴ・ジョブズ』でも卓越した演技力を証明したケイト・ウィンスレットが、ロシア訛りの英語を駆使し、マフィアの女ボス役で邪悪なカリスマ性を匂い立たせているのも見逃せません。

今回完成した予告編では、アメリカ随一の凶悪犯罪都市で汚職に手を染めた警官たちが、警察の緊急コード<トリプル9>を利用した、前代未聞の強盗計画を実行する様子が、緊迫感溢れる映像で流れる。さらに、ハリウッドを代表する実力派のオールスターキャストが競演する、裏切り、そして冷酷非情なまでのバイオレンス描写は、目を見張るものがある。また、本作の見どころのひとつである、迫力のカーチェイスシーン、銃撃戦も織り交ぜ、疾走感ある仕上がりとなっています。
警察が街から消える、10分間。果たしてこの犯罪は成功するのか…。ぜひ劇場で確かめていただきたい。

予告篇データ:http://gg0.xyz/to0Y

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執筆者

Yasuhiro Togawa