本年度アカデミー賞にて『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『オデッセイ』『レヴェナント:蘇えりし者』などの並み居る大作を退け、見事に視覚効果賞を受賞した『エクス・マキナ』が、6/11(土)より、シネクイント他にて全国ロードショー致します。

検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。しかし、人里離れたその地に到着したケイレブを待っていたのは、美しい女性型ロボット“エヴァ”に搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するという、興味深くも不可思議な実験だった…。

この度、『リリーのすべて』で本年度アカデミー賞助演女優賞を受賞し、ルイ・ヴィトンのアンバサダーとしても活躍するなど、今最も旬な女優として注目を集めるアリシア・ヴィキャンデルが演じた「美しい女性型ロボット“エヴァ”」のビジュアルが解禁!!

<生命の発見!アリシア・ヴィキャンデルのキャスティング秘話>

アレックス・ガーランド監督は、エヴァに必要な側面がすべてアリシア・ヴィキャンデルに宿っていたと言う。「彼女はあらゆる意味で完璧でした。とても美しい女性であるだけでなく、とてつもない才能を持った女優であり、子どものころからバレエの訓練を受けていました。そのため、自分の体の動きを正確に制御することができるんです。歩き方から、手の動き、頭のほんの少し傾けるといった動作までもね」

ヴィキャンデルにとっても、『エクス・マキナ』はすべての希望に当てはまる映画だった。

彼女は、人工的な雰囲気を出すため顔に白いメーキャップを施して撮影したオーディションビデオを送った。これを見た製作チームは、エヴァ役は彼女しかいないと確信する。

役作りでは実体験を基にしてきたと語る女優にとって、エヴァを演じることは困難を極めた。「アレックスとふたりで独自のルールを作らなければなりませんでした」と彼女は説明する。「実在しないものを作り出すにはどうすればいい?ひとつの疑問に答えるたびに、新たな疑問が100個浮かぶんです」

ヴィキャンデルの演技の目標は、CGIの壁を突破して感情を伝えることにもある。「観客には、まずエヴァに驚いてほしいですね」と製作のアロン・ライヒは話す。
「エヴァが初めて登場するシーンでは、彼女もネイサン(オスカー・アイザック)も機械であることを決して隠そうとしません。とても美しく愛らしい女性の顔を持ったロボットです。ですから観客は、初めはテクノロジーとしての彼女に驚き、そして、次第に彼女の人間性に惹かれていくのです」

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執筆者

Yasuhiro Togawa