原作:大場つぐみ×漫画:小畑 健、累計 1500 万部を超える大ヒットコミックが待望の映画化。世界史上初の“青春マンガ活劇”映画『バクマン。』Blu-ray&DVD が本日発売となった。これを記念して、渋谷モディ HMV&BOOKS TOKYO にてトークイベントが開催された。
イベントには、脚本・監督の大根仁と、平丸一也役の新井浩文が登壇。第 39 回日本アカデミー賞の他、第 25 回日本映画プロフェッショナル大賞など、映画賞を多数受賞した本作。数々の賞を受賞した大根仁監督と、作品への出演のみならず、ブルーレイ&DVD豪華版に収録される特典映像のナレーションも務めた新井浩文が改めて『バクマン。』について語った。

イベントには、商品購入者先着 50 名の他に、イベントスペースの外にもたくさんのお客様が来場。大根監督は来場者に「映画を観てくれて、気に入ってくれて、Blu-ray、DVD を購入してくれて、作品を愛してくれてありがとうございます。」と挨拶すると、新井も「本来なら主演のトークが聞きたいだろうけれど、監督と主演ではない役者の二人のイベントに来てくれてありがとうございます。」と挨拶した。プライベートでも仲の良い二人は、イベントがはじまるやいなや、話が止まらない。会場に、マスコミの取材が入っていないと聞くと、“ここだけの話”として、発表されていない裏話なども飛び出し、会場を沸かせた。

大根監督作品には必ず出演する、と新井は一方的に決めているそうで、『バクマン。』の出演も、主演の二人よりも先に大根監督に出演の意思を伝えていたそう。「主演の二人よりも前に台本も読んでいて、自分は(宮藤官九郎が演じた)川口を演りたいと伝えていた。」と言う。
大根監督から、「平丸役」という打診を受け、台本を読み返したら「出番が少ないから演らない」と一度断ったという。すると、断った5分後には大根監督から直々に電話があり、「これからもっと平丸のキャラクターは膨らませてゆくから」と説得され、出演が決まったという驚きのエピソードを明かした。大根監督から「出番の多さで決めるなんて、役者としてあるまじき行為(笑)」と指摘されると、会場は大爆笑となった。
本作は映画賞も多数獲得していることについて、「普段から大根監督は“賞はいらない”って言っていたのに、日本アカデミー賞授賞式では、『バクマン。』が受賞するたびに、「やったー!」と喜んでいた。」と暴露されると、最後には大根監督も、「本当は賞も欲しい。」と新井に本音を引き出されてしまう一幕も。

新井がナレーションを務めたメイキング映像や、佐藤 健、神木隆之介、大根監督、川村元気プロデューサーによるビジュアルコメンタリーなど豪華版の特典について紹介され、「Blu-ray、DVD になるまでが監督の仕事」という大根は購入者に満足してもらえる商品になっていると話した。また封入特典には映画に登場する漫画の第1話が掲載されていることも紹介され、劇中に登場する漫画作品でどれが好きか、と聞かれると大根監督は「やっぱり金知恵(最高と秋人が手がけた「この世は金と知恵」)かな。1 年以上スタッフがしっかり作った。ちゃんと面白い完成度の高い作品になっている」と話した。新井は自身が演じた平丸の「ラッコ 11 号」の他に、「バックマン」を挙げた。
イベントでは、この他にも続編について聞かれた監督が、「予定はない」と言いつつ、妄想まじりのストーリーを明かしたり、ツイッターに寄せられた質問や、来場者からの質問に答えるなど、最後まで仲の良い二人のトークに会場は盛り上がった。
豪華特典が付いた『バクマン。』の Blu-ray&DVD 豪華版、手に取りやすい価格の通常版は、ともに本日発売となった。

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執筆者

Yasuhiro Togawa