現在、テアトル新宿で『下衆の愛』が好評上映中の内田英治監督最新作『獣道』が、日独英の3カ国共同で製作されることに決定いたしました。

 製作は、名立たるアジア映画を配給しているドイツの名門映画会社「ラピッド・アイ・ムービーズ」。アソシエイト・プロデューサーには『下衆の愛』もプロデュースしているイギリスのアジア映画配給会社サードウィンドウフィルムズ代表のアダム・トレル。アダム氏と内田英治監督は現在上映中の『下衆の愛』に続いての再タッグになります。インディーズ映画界で風穴を開けるべく急増している、海外資本の共同製作となります。
注目のキャストには、伊藤沙莉(いとう さいり)と須賀健太(すが けんた)の共演となることが決定いたしました。

 伊藤沙莉は、9歳でドラマデビュー。「女王の教室」(05)、「GTO」(14)などに出演し、昨年フジテレビのドラマ「トランジットガールズ」で連続ドラマ初主演を果たしています。
現在も「その「おこだわり」、私にもくれよ‼」に出演中。7月2日より公開予定の伊藤沙莉、中川大志W主演『MY NICKNAME is BUTATCHI』(飯塚健監督)も控えています。安定
須賀健太は、ドラマ「人にやさしく」(02)、『ALWAYSと三丁目の夕日』(05)、『花田少年史』(06)で人気を博し、近年では『スイートプールサイド』(14)、『学校のカイダン』(15)等に出演。個性的な役柄にも挑戦し、新たな一面を見せています。かつて名子役として名を馳せた二人も、現在共に21歳。意外にも初共演となります。
 注目のストーリーは、実話をベースにした内田英治監督のオリジナル脚本。地方都市の真っ黒な青春を描く異色のストーリーとなります。激しい内容だけに、主演の2人がどのように演じるのかが注目されています。撮影は5月に行われ、2017年の日本公開を予定。
 また、テアトル新宿で上映中『下衆の愛』4月21日(木)上映後のイベントに、主演の伊藤と須賀がサプライズゲストとして登壇、『獣道』の詳細が明らかになります。

【ラピッド・アイ・ムービーズ (独)】
1996年、代表ステファン・ホ-ルがドイツでアジア映画の配給会社として設立。映画配給の他にもプロデュース、音楽など、手がける分野は多岐に渡り、活動範囲も世界へと広がっている。主に扱う作品はインド映画を含むアジア映画や、世界中の傑出した作品たち。押井守、北野武、三池崇史などの日本人監督の映画や、パク・チャヌク、キム・ギドク監督などの名立たるアジアの映画監督、インド映画もヨーロッパに広めている。近年の配給作品に、『罪の手ざわり』(ジャ・ジャンクー監督)、『光の墓』(アピチャッポン・ウィーラセタクン監督)、『ザ・トライブ』(ミロスラヴ・スラボシュピツキ監督)、など。

【ラピッド・アイ・ムービーズ ステファン・ホール代表のコメント】
「我々は、内田監督の最新作にサードウィンドウフィルムズと共同で製作に参加できること、大変嬉しく思っています。内田監督は、過去の作品からもわかるようにとても斬新な作風で、才能あふれる監督/脚本家であり、また登場人物をイキイキと描くストーリーテラーでもあります。サードウィンドウフィルムズとタッグを組むことは楽しみであり、日本映画に対する愛情をを共有しています。我々は常にオリジナリティ溢れる作品を製作&配給することに注力しており、自国での配給の成功だけではなく海外の映画祭出品なども目指して、内田監督の作り出す独特の世界を世に出していきたいと思います。」

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro Togawa