全世界で絶賛された日本の寿司職人を追ったドキュメンタリー映画『二郎は鮨の夢を見る』のデヴィッド・ゲルブ監督最新作はなんと絶叫ホラー映画『ラザロ・エフェクト』(原題:THE LAZARUS EFFECT)。『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』『パージ』や昨年大ヒットした『セッション』など次々とヒット映画を生み出しているブラムハウス・プロダクションズとタッグを組んだ本作は、全米初登場5位、全世界28カ国初登場トップ10入りし世界中で大ヒットを記録。寿司の次に監督が選んだテーマは、実際に古くから世界中で報告されている死者の復活「ラザロ徴候」。医療の発展に繋がると信じた研究者チームが成功させた「死者の蘇生」だったが、彼らは生き返った人間が死の間に何を見て何を体験したのか想像もしていなかった。そして、その地獄から生き返らせられた人間の、死ぬよりも恐ろしい“死のその先の恐怖”と力を目の当りにする—。

「ラザロ徴候」=「死者の蘇り」は紀元前から記述があり、今もなお世界中で報告されている。本作が今までのホラー映画と一線を画すのは、「死者の復活」という禁断の領域に挑んだ科学者たちが味わう恐怖と共に、生き返った人間が体験する恐怖を描いているという点である。はたして、死んだ人間をその人の許可なく蘇らせることは良いことなのか?生き返った人間が地獄を見続けているとしたら? 誰もが願う不死に疑問を投げかけ、科学の発達により現実でも起こり得るリアルなテーマとホラーを絶妙にアレンジした戦慄のRe:ホラーが誕生した。

監督は日本の寿司職人を追ったドキュメンタリー『二郎は鮨の夢を見る』で全世界で絶賛された新鋭のデヴィッド・ゲルブ。ドキュメンタリー映画で追及したリアルさを今回はホラーという領域で如何なく発揮している。主演は『バッド・マイロ!』の製作にも携わるなど多岐にわたり活躍するマーク・デュプラス。そのほか、オリヴィア・ワイルド(『her/世界でひとつの彼女』)、ドナルド・グローヴァー(『オデッセイ』)、エヴァン・ピーターズ(『X-MEN:フューチャー&パスト』)、サラ・ボルジャー(『モスダイアリー』)などが揃った。

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執筆者

Yasuhiro Togawa