この度、映画『怒り』(9月17日(土)公開)のポスターが完成致しました。

映画に出演する7人の豪華出演陣を、日本写真界の巨匠・篠山紀信が撮り下ろした“渾身のポスター”です。
さらに4月13日(水)午前8時より、映画公式サイトにて予告・特報映像も初解禁されます。
(映画公式サイト:http://www.ikari-movie.com/

原作:吉田修一 × 監督・脚本:李相日
『悪人』タッグが日本映画史に刻む、新たな傑作を生む。

「パーク・ライフ」で第127回芥川賞を受賞した吉田修一の原作と、
『フラガール』で日本中を感動の涙で包み込んだ映画監督・李相日によって作られた『悪人』。
“本当の悪人は誰か”と投げかけるそのメッセージと、人間の本質に切り込んだドラマに日本中の観客が感動、興行収入20億円の大ヒットを記録した。劇場での高評価をそのままに、第34回日本アカデミー賞全13部門15賞受賞、最優秀賞主要5部門を受賞し、第34回山路ふみ子映画賞、第23回日刊スポーツ映画大賞作品賞、第35回報知映画賞作品賞、第84回キネマ旬報日本映画ベストテン第1位、
第65回毎日映画コンクール日本映画大賞など国内のあらゆる映画賞を総ナメ、
そして第34回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門で最優秀女優賞を受賞するなど、海外でも高い評価を得る名作となった。

あれから6年———。2人が挑むのは、『怒り』。

映画『怒り』は、
SNSやモバイルの発達により、家族や友人、ときに愛する人でさえ、
簡単に疑ってしまう不信の時代に“信じる”とは?という根源的な問いかけを
一つの殺人事件をきっかけに投げかける群像ミステリーである。

日本を代表する7人の豪華出演陣が集結!

「物語の登場人物には、映画『オーシャンズ11』のようなオールスターキャストを配してほしい。」
映画化に当たり吉田修一からの要望の一つだった。
これに応えるかのようにまさに夢のような7人の豪華出演陣が集結した。
主演は渡辺謙。米ハリウッドでの活躍はもちろんのこと、
昨年は『王様と私』でブロードウェイ・ミュージカルにも初挑戦し、
世界から喝采を浴びる彼が本作では一転、千葉の漁村で娘と暮らすしがない父親を演じる。
この他、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮?あおい、妻夫木聡といった人気・実力ともにトップクラスの俳優陣が魅せる迫真の演技は重厚な人間ドラマを紡ぎ出す。

篠山紀信×7人の豪華出演陣

『悪人』製作チームのもとに、日本トップクラスの俳優陣が集結し、
日本のみならず、世界からも注目と喝采を浴びる作品が生まれる。
『怒り』の公開は、一つの事件になる。

映画完成を前に、そう確信した川村元気(企画・プロデュース)は、
本作のポスター撮影を日本映画界の巨匠・篠山紀信に依頼した。

被写体となる主演の渡辺謙はじめ、
森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮?あおい、妻夫木聡ら7人を、
日本が世界に誇る天才・篠山紀信が撮影することによって、
新たな化学反応が生まれる。そう考えたからだ。
また川村は、≪俳優7人≫ではなく≪登場人物7人≫を撮ってほしい。
俳優ではなく役のままの顔が見たい。と依頼した。
篠山氏からはすぐに快諾をいただき撮影が行われた。

≪登場人物7人≫を撮るために、
ポスター撮影は、本編撮影中の早朝や深夜、本編撮影終了直後に都内スタジオで行われた。
俳優の中から「役」がいなくなる前に撮影を行うためだった。
「こんな顔、見たことがない。」
撮影をする篠山氏はもちろん、被写体となる俳優陣、スタッフも皆、こう口を揃えた。

三島由紀夫、山口百恵、宮沢りえ、ジョン・レノンとオノ・ヨーコなど、
「時代の顔」とも呼べる錚々たる人物の「一瞬」を切り取ってきた日本写真界の巨匠・篠山紀信氏。
40年に及ぶ彼のキャリアの中で、“初”となる映画とのコラボレーションは、
被写体の俳優陣はもちろん、篠山氏本人にとっても刺激的な撮影となった。

篠山氏が“渾身の紀信!”と評する、珠玉の映画ポスターが完成した。

篠山紀信【コメント】
これまで俳優を撮影することがあっても、
役を引きずったままの役者をスタジオで撮影をするのは初めての経験で、面白く、贅沢な時間でした。
スタジオで撮影しているのに、どこかドキュメンタリーのようで、
今まで何度も撮影している役者の見たことのない顏を撮影できたと思います。
これだけの役者が集まってくると、不思議な力が湧いてくるポスターになったと思います。

渡辺謙【コメント】
ロケ現場に向かう前、早朝の六本木のスタジオに私はいた、漁協で働く格好に長靴を履いて。
カメラは篠山紀信氏、今までも何度も撮って頂いている。6分程で終了する。
ファインダーを覗く紀信さんが「見た事無い顔だなぁ」と。嬉しい言葉を頂いた!

川村元気(企画・プロデュース)【コメント】
女優、アイドルから、歌舞伎、相撲、そしてジョン・レノンまで。
混沌とした世界に生きる人間たちを、最も魅力的に切り取る篠山紀信さん。
今回、日本を代表する七人の俳優達の「怒り」を撮っていただくにあたり、篠山紀信さん以外に思いつきませんでした。
この俳優達も、篠山さんなら、ということで撮影中にスタジオまで来て、役のままで撮影に応じてくれました。
果たして、見事な「七人の怒り」がそこに写し出されたと思っています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa