タイ映画『すれ違いのダイアリーズ』
陸前高田の子供たちが声優に挑戦!!バリアフリー音声ガイドの制作
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全国でのバリアフリー版上映と、被災3県の小中学校へ無料貸し出しをめざして
クラウドファンディング実施

『すれ違いのダイアリーズ』(5月14公開)は、町の学校に通えない水上生活者の子供たちのために建てられた、山奥の湖に浮かぶ水上学校を舞台にしたタイ映画。教師として働きはじめた青年が、ある日、前任の女性教師の日記を見つけ、やがて会ったことのない彼女に想いを募らせる恋物語と、教師と生徒の出会いの素晴らしさが描かれ、アカデミー賞タイ代表にも選ばれた大ヒット感動作です。日本でも公開前から「今年の掘り出し物No.1」と口コミが広がりつつあります。この度、配給会社ムヴィオラでは、公開にあたり、学校は人と人の出会いの場所、という原点の感動を、字幕に慣れていない小中学生にも、目の不自由な方にも味わってもらいたいと考え、バリアフリー音声ガイド※の制作を決めました。

※視覚障がいの方が映画を楽しめるよう、場面解説のナレーションや台詞を、イヤホンを通して利用者が聴くことができるサービスです。目の不自由な方だけでなく、
字幕に慣れていないお子さんや、字幕を読むのに疲れを感じる高齢者の方などにも大変便利です。

一方、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市では、「ノーマライゼーションという言葉のいらないまち」をビジョンに掲げて新しいまちづくりを行っており、陸前高田市の復興支援をしている特定非営利活動法人陸前高田市支援連絡協議会Aid TAKATAが映画のバリアフリー企画に賛同。その協力で、陸前高田の子供たちがバリアフリー音声ガイドの声優を担当しました。

さらに、現在のバリアフリー上映の多くは、オペレーターを派遣するシステムですが、この方法では場所も上映日時が限定されてしまうため、全国いつでもどこでもバリアフリー上映ができるように開発された新サービスUDcast※を導入、また、震災によって多数の映画館も被害を受けた被災地3県の小中学校に映画を無料貸し出しするための音声ガイド付き上映素材制作のために、クラウドファンディングを実施することにしました。
※スマートフォンなどにアプリをダウンロードすることで、バリアフリー音声が映像と自動的に同期。オペレーターがいなくても、いつでもどこでも利用できる未来形上映方式

震災で一時期学校に行けなかった子供たちがリアルな感情で演じた「学校って楽しい!」という想いを全国に伝えるこのプロジェクトを、ぜひご支援ください。

■『すれ違いのダイアリーズ』×陸前高田の子供たち バリアフリー音声ガイドプロジェクト&クラウドファンディング概要
①市の小中学生が映画の子役の声の吹き替えを担当(3/27収録済み)
②バリアフリー音声ガイド上映素材完成披露試写会を実施  *5/8日(日)@陸前高田市コミュニティホール来日中の監督も登壇
③東北被災三県の小中学校へ「上映素材の無料貸出」と「UDcastの導入」。そのコスト調達の為のクラウドファンディングを立ち上げ。
主催:協力:陸前高田市教育委員会、NPO法人AidTAKATA、配給会社ムヴィオラ
協力:横田小学校、横田中学校、陸前高田さいがいFM 音声ガイド制作協力:Palabra株式会社

◆映画『すれ違いのダイアリーズ』 公式サイト http://www.moviola.jp/diaries2016/
2015アカデミー外国語映画賞・<タイ代表>作品
100万人の心を癒やした———2つの実話から生まれた奇跡のような物語。
タイNo.1の感動作、今年有数の掘り出し物ムービーが待望の公開!!

スマホやネットが全盛の現代に———〈日記〉!? 
日記を読んで会ったことのない彼女に恋をした。
彼女の日記と子供達に教えられ、青年は成長する。これは誰にもおこりえる運命の出会いの物語。

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執筆者

Yasuhiro Togawa