本作は、英国のレストラン誌が選ぶ「世界ベストレストラン 50」第 1 位に 2010年からこれまで 4 度輝き、昨年 1 月、東京に限定出店(ノーマ・アット・マンダリン・オリエンタル・東京)した際、約 30 日間の営業で定員約 2000 人のところ全世界から 6 万人の予約が殺到したことでも大きな話題となったデンマーク、コペンハーゲンのレストラン「noma(ノーマ)」のシェフ、レネ・レゼピに 4 年間密着したドキュメンタリーです。

厳しい自然環境に加え禁欲を重んじるプロテスタントの土地として、これまで美食とは無縁の地とされてきた北欧。あえて自分たちの足元にあるその土地の食材にこだわり、さらに一般的には食材にしない蟻や花、苔などをふんだんに使用した革新的な料理の数々で世界の頂点を極めた孤高のカリスマシェフ、レネ・レゼピ。

映画は、4 年間の密着で、移民として差別を受けてきたレネの生い立ち、北欧に世界中が注目する新たな食文化を築きあげたノーマ立ち上げ当初の苦心を赤裸々に映し出すとともに、20 か国以上から集まった 70 人を超えるスタッフとの創作の現場にも潜入。さらに 4 年連続の世界一にストップをかけた 2013 年の 2 位転落から 2014 年再び 4 度目の世界一を獲得するまでの挑戦と復活の道のりをドラマチックに映し出します。

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執筆者

Yasuhiro Togawa