カンヌ国際映画祭批評家週間で上映されるや賞賛を浴び、各国の映画祭で数多くの受賞と話題をさらった、4月16日(土)公開の北欧ミステリー作品「獣は月夜に夢を見る」。閉ざされた村で、父と病気の母と暮らす少女マリーがある日職場で出会ったダニエルに恋をし、孤独な2人はお互い惹かれあっていく中、時を同じくしてマリーは身体に奇妙な変化を感じ始めたことがきっかけとして村に隠された過去の凄惨な殺人事件が明らかになっていくミステリーだ。

「北欧の美しい情景と、凶暴な純愛というテーマが、ノルディック・ミステリーの新しい地平を切り拓いた。奇妙で恐ろしく、そしてとても美しい物語。」(漫画家「予告犯」 筒井哲也)

「ファンタジーなのに北欧の自然光でリアリズムが増す。なんて美しくて切ない人生。救えるのは愛だけ…」(映画コメンテーター LiLiCo)

「人は結局なりたいものになる。ただ本当の欲望は、当人にも決して分からない深みで巣食っているものだ。」(精神科医 名越康文)

「荒涼とした港町で起きた大量殺人事件の犯人は? ……いや、犯人よりも、陰湿で排他的な村人たちが恐ろしい。今にも臭ってきそうな、デンマークの暗黒面。」(ミステリー作家「殺人鬼フジコの衝動」「6月31日の同窓会」 真梨幸子)

「事前情報は何も入れるな。タイトルも忘れろ。恐怖に怯えろ。切なさに震えろ。」(小説家「さよならドビュッシー」中山七里)

「ある場面で名作「キャリー」を連想したが、業を背負ったヒロインより、閉鎖的な村を押し包む澱んだ空気の方がもっと忌まわしい。」(作家「ノックス・マシン」 法月綸太郎)

「女の性は罪深い。儚げな影に潜む凶暴 さは、人々を掻き乱し翻弄する。でも愛には傅く。透き通るノルディック ビューに佇む美しき獣が愛に包まれ静かに眠る様に心魅了されるでしょう」(恋愛科学カウンセラー/医療アナリスト 荒牧佳代)

「北欧ならではの風景と空気が全編に満ち、ミステリアスで哀しく美しい。遠い国の怪談を堪能した。」(推理作家「火村英生」シリーズ 有栖川有栖)

「北欧の重い色彩の雲が、こんなにも悲しく見えるのはなぜだろう。ゆっくりと冷たい水の中に引きずり込まれていくような、精神に響く恐怖ミステリーだ。」(小説家『花まんま』 朱川湊人)

ミステリー作家からのコメントや、今流行りのノルディック作品を盛り上げる絶賛コメントが相次いだ。
是非、北欧ミステリーと獰猛な純愛をその目で楽しんで欲しい。

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執筆者

Yasuhiro Togawa