人間ドラマの名手として、『半落ち』『クライマーズ・ハイ』などの数々の傑作を生み出してきた横山秀夫による、累計発行部数130万部突破のベストセラー小説「64(ロクヨン)」。‘たった1週間で終わった昭和64年’に起きた未解決の少女誘拐殺人事件(通称‘ロクヨン’)。そしてロクヨンを起点に勃発する県警記者クラブを巻き込んだ警察内部の対立と、さらに14年を経て新たに起きる‘ロクヨン’模倣の誘拐事件を、県警の広報官の葛藤とともに描いた衝撃作の映画化にともない、日本映画最高峰の超豪華オールスターキャスで映画化!主演の「広報官・三上義信」に佐藤浩市。三上の部下として奔走する「広報室係長・諏訪」に綾野剛。諏訪と共に広報室の紅一点として、三上を支える「広報室婦警・美雲」に榮倉奈々。広報室と対立する記者クラブを取りまとめる「東洋新聞キャップ・秋川」に瑛太。三上の刑事時代の上司で、かつてロクヨンの捜査班も務めた「捜査一課長・松岡勝俊」に三浦友和。さらに、‘ロクヨン’事件の被害者の父「雨宮芳男」を永瀬正敏が演じるほか、吉岡秀隆、仲村トオル、椎名桔平、滝藤賢一、奥田瑛二、夏川結衣、緒形直人、窪田正孝、坂口健太郎と、この映画でなければ成しえない、過去に例を見ない日本映画界を名実共に代表する実力派俳優陣の共演が実現しています。
監督には「ヘヴンズ・ストーリー」(2010年)で第61回ベルリン国際映画祭の国際批評家連盟賞を受賞するなど世界的にもその実力が評価されている鬼才・瀬々敬久を迎え入れ、究極のミステリーが感動の人間ドラマとして映画化されました。

そしてこの度、本作の主題歌を担当する小田和正さんが映画『64-ロクヨン-前編/後編』に関するコメントを発表!!小田和正さんが映画主題歌を担当し、作品に対するコメントを改めて発表する事は異例の事。主題歌のオファーを受けた時の感想から楽曲に込めた想い、完成した映画の感想などを語って頂きました。また、1989年(昭和64年/平成元年)は小田さんが所属していたグループ・オフコースが解散した年。昭和64年の思い出についても語って頂きました。

Q 1 映画『64-ロクヨン-前編/後編』の主題歌のオファーを受けたときの感想

「横山秀夫さんの本はとても好きなので話をいただいてビックリしましたが嬉しかったです。横山さんご本人は納得してくれているのかな、と考えたりしました。『64(ロクヨン)』はもちろん読んでいました。で、監督は自分にどんな曲を期待してくれているのかなとやはりそれを考えましたが、あえて質問はしませんでした。」

Q2 曲を書くとき具体的にどういうふうな発想をして「風は止んだ」になったのでしょうか 主題歌に込めた想いは

「オールラッシュくらいの段階で映画を見せてもらいましたが、重いテーマだったので同じような色合いで前向きな感じがいいかなぁとスタートして、とにかく「君を想う気持ちだけが強くなって行く」というところへ行き着きました。で、そのながれで願いも込めて「風は止んだ」になりました。」

Q3 完成した映画をごらんになった感想を

「映画はとても見応えがありました。とにかく折角多くのスタッフと役者さんたちが懸命に作ったのに最後で、歌が足を引っ張ったりしなければいいけれどと、それを願うばかりです。なんとか少しでも貢献できたら嬉しいです。」

Q4 昭和64年というのがストーリー的に大きな柱となっていますがご自身の思い出すことは

「ご崩御が今日か明日かという中、オフコース最後の全国ツアーをやっていて僕らは大阪にいました。解散していくということも自分たちにとっては大きな事件だったから、公なことと個人的なこととふたつが重なって、複雑な想いでした。」

「今回は大事な主題歌を書く機会を与えていただいて感謝しています。」

                               小田和正

ミステリーの枠に留まらず、感動の人間ドラマとして多くの人々を魅了し、映画史に残る比類なき作品になるであろう本作、豪華出演陣による熾烈な演技合戦にも注目が集まる中、前後編2部作の感動巨編として誕生する『64-ロクヨン-前編/後編』をどうぞご期待ください!!
映画公式サイト⇒64-movie.jp
予告編YouTube⇒https://youtu.be/zY54BvPj9Ak

前編:5/7(土) 後編:6/11(土)
全国東宝系にて公開!!

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執筆者

Yasuhiro Togawa