ハリウッドを代表する名優、モーガン・フリーマンとダイアン・キートンが夢の初共演を果たしていることで話題の映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』は、いまやマンハッタンを凌ぐ人気と言われ、いまニューヨークでは最もホットな場所として注目を浴びているブルックリンが舞台となっています。マンハッタンが見える最上階の眺めの良い部屋は、申し分のない物件だけど、唯一の欠点はエレベーターがないこと。老いを感じ始めてきた二人は、このお気に入りの家を売りに出すことを決意すると、ブルックリンの人気のエリアだけに、高値がついた二人の家には内覧希望者が殺到して・・・映画では、すてきなインテリアに囲まれて愛犬とともに仲良く暮らす理想の夫婦の生活が描かれていますが、本作の試写会で来場した満員の観客に、映画にちなみ理想の住まいに関する意識調査を行ってみました。

■意外にも住みたいと思う理想の場所は・・・
アンケートに答えてくれた年齢層は20代〜60代の女性約8割:男性約2割の観客。いま田舎暮らしに憧れる人が多いと言われているなか、今回のアンケートでは意外にも住みたい場所の問いでは①都会 ②田舎 ③海外のうち約55%の人が都会暮らしを選びました。人気と謳われている田舎暮らしは、実際は海外暮らしの希望よりも低い20%という結果に終わりました。また住居の形態では1位がマンションで、次いで一戸建ての順。一戸建てに比べて治安も安心で、手入れの簡単なマンションに利便性を感じる人が多いことが判明しました。なかでも二世帯住宅を希望した人はわずか3%程度にとどまり、老後は何にも煩わされずに暮らしたいというような思いが見え隠れするようです。

■住みたい家の理想の条件は!?
また、理想とする住まいの条件については圧倒的第一位が「眺めがいいこと」となり、映画の夫婦が暮らすステキな物件に心を奪われた人が多いことが伺われました。次いで人気の条件は、「明るい、日当たりが良い」、「静かで閑静な場所」、「立地が良く便利」で、意外にも家や部屋の広さや豪華さよりも立地の条件にこだわる人が多いことが証明されました。少数意見の中には、近所においしい店があるとか森の中の家が良いとか、カフェが近くにあるなど心地よく暮らすため自分の近くにあると良いものを挙げる人が多く、体面や見栄よりも、自分の暮らしの質にこそこだわりたいという思いが最重要であることも証明されました。
ニューヨークの物件取引のハラハラドキドキやパートナーとの豊かな暮らしの秘訣など、本作には家や暮らしにまつわる様々なストーリーが見えます。あなたはこの映画を観て、今後どのような暮らしをしたいと思うでしょうか?共感性たっぷりの映画です!

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執筆者

Yasuhiro Togawa