2013年10月1日、BANKSY がニューヨークで展示をスタートさせた。

告知もなく突然始まったその展示は、毎日 1 点ニューヨーク各地の路上に作品を残し、場所を明かさず公式サイトに投稿。
人々はその作品を求めてニューヨーク中を駆け回るという、ストリートとインターネット上の両方で勃発した「宝探し競争」だった。

Twitter、Instagram、Facebook、Vine を駆使してバンクシーの作品を捜索する人々、作品を上書きするグラフィティ・ライター、アクリル板で保護するビルオーナー、即作品を売買するギャラリーオーナー。〝バンクシー・ハント“は加熱するばかり!2015 年夏に〝憂鬱な遊園地″「Dismaland」をイギリスにて開催(会期終了後、設備は解体され、シェルターを建設するため仏カレーにある難民キャンプに輸送された)、つい先日も難民キャンプの壁に〝シリア難民の子”であるスティーブ・ジョブズを描くなど、作品の中で常に社会とアートの在り方を問うてきたバンクシー。本作は、「都市や屋外や公共の場所こそ、アートが存在するべき場所なんだ。アートは市民とともにあるべきだ」と語る彼が、ニューヨークをハックした 1 か月を追ったドキュメンタリー!

予告編::https://youtu.be/Afi45gW5oEc

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執筆者

Yasuhiro Togawa