開催される第45回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門に正式出品されるにあたり、主演のリリー・フランキー、共演の橋本愛、そして坪田義史監督、抽象映像監督を務めた牧野貴が本映画祭へ参加することが決まりました。
日本に先駆けてのワールドプレミア上映となる1月31日 (※現地時間)に揃って登壇する予定です。

リリー・フランキー、橋本愛ともにロッテルダム国際映画祭への参加は初めて。
リリー・フランキーは『ぐるりのこと。』でベルリン国際映画祭、『そして父になる』でカンヌ国際映画祭、『野火』でヴェネチア国際映画祭と世界三大映画祭を経験済み、橋本愛は主演作『リトル・フォレスト』で、2015年ベルリン国際映画祭で海外映画祭へ初参加、『シェル・コレクター』で2度目の海外映画祭への参加となる。

本作は、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、デビュー作『美代子阿佐ヶ谷気分』が各国の映画祭で絶賛され、2012年文化庁在外芸術家派遣によりニューヨークでも活躍してきた坪田義史監督が、舞台を沖縄に置き換え、オール沖縄ロケで撮影しました。厭世的生活を送る主人公の盲目の貝類学者にリリー・フランキーを迎え、寺島しのぶ、橋本愛、池松壮亮といった豪華共演者が脇を固めます。

坪田義史監督作品は前作『美代子阿佐ヶ谷気分』も、第39回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門に出品され大きな評価を受けています。

また、本作で抽象映像監督を務めた牧野貴の短編「cinema concret」が、短編部門のタイガーアワードコンペに出品されることも決定。1月30日、31日に上映されます。牧野は同部門で最高賞であるタイガーアワードも受賞している実力者です。『シェル・コレクター』チームがロッテルダム国際映画祭を席巻しそうです!

【坪田義史監督より映画祭出品に寄せて】

新作『シェル・コレクター』を日本の公開に先駆けてワールドプレミア上映出来る事を大変嬉しく思っています。
ロッテルダム映画祭は、前作『美代子阿佐ヶ谷気分』で招待されていてご縁を感じます。
アメリカの原作小説を日本に置き換えて脚色したこの映画は、リリー・フランキーさんはじめ日本を代表する名優の皆さんが彩ってくれました。
海外の皆さんがどのように反応するか楽しみです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa