ジョニー・デップ、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチ、ダコタ・ジョンソン、ケビン・ベーコンらの豪華実力派スター俳優たちが集結し、ギャング+FBI+政治家が密約を結んだ、アメリカ史上最悪の汚職事件=スキャンダルを描くクライム・サスペンス『ブラック・スキャンダル』が、1 月30 日(土)より日本公開となります。

あらゆる凶悪犯罪に手を染めボストン裏社会に君臨した伝説のギャングスター、ジェームズ・ホワイティ・バルジャー。ウサマ・ビン・ラディンに次ぐFBI最重要指名手配犯に認定され、賞金2億4000万円にまで膨れ上がった犯罪王の半生を熱演したジョニー・デップは、「キャリア史上最高の演技!(バラエティ誌)」と絶賛。衝撃的実話の真相を暴く本作は、ベネチア、トロントなどの国際映画祭で大反響を巻き起こし、本年度1月6日(現地時間)に発表された2016年ピープルズ・チョイス賞、ドラマ映画男優賞にJ・デップと、同女優賞にダコタ・ファニングが輝くなど、アカデミー賞®ノミネーション発表を前に、数多くの賞を受賞&ノミネートを果たす話題作です。

この度、ジョニー・デップが悪(ワル)の頂点を極めた男ジェームズ・”ホワイティ”・バルジャーになりきった、振り幅マックスの特別影像が解禁となりました。

https://www.youtube.com/watch?v=dfI9dITujHk

今度のデップは、素顔をすべて封印。薄くなった頭髪をオールバックに固めた特殊メイク、瞳にはブルーのカラーコンタクトを装着、革ジャンにボトムネックのジーンズで、実在のギャングを「もはや本人」と言っても過言ではないほどの変貌を遂げています。これは、メイクアップを駆使した数々のキャラクターを演じた経験と、アカデミー賞3度ノミネートが証明する演技力が高いレベルで融合したたまもの。それだけでなく、今回デップはバルジャーのかつての仲間たちと実際に面会するなど徹底的にリサーチ。思考までをトレースするかのような渾身の役作りで、全貌に迫る様はまさに圧巻です。

残忍ながらも圧倒的なカリスマ性を誇るバルジャー。「ワルではあるが善良」と地元で英雄視され、6歳の息子に「何かするときは周りに気をつけろ。仲間は注意深く選ぶことだ。誰も見てなければ、何もないと同じ」だと名言めいたセリフを言い放つ。目的のためなら手段も選ばないこの男の持つ“神話”に、登場人物たちは魅せられていきます。監督のスコット・クーパーは、ジョニー・デップについて「この役を徹底的に掘り下げて自分のものにした。バルジャーの真の姿に迫ろうとした」とコメント。バルジャーの弟で大物政治家を演じたベネディクト・カンバーバッチも「ジョニーは不気味な雰囲気を醸しだした演技は秀逸だった」と現場を振り返っています。

FBI特別捜査官を演じたジョエル・エドガートンは、「今回のジョニーは、コブラのように物静かで有りながら危険で、人間くさくもある」と賞賛し、「彼の目に普段のジョニーの面影はまるでなかった。髪も歯も傷痕も、すべてが別人だった」と驚くのはFBI捜査官の妻マリアンに扮したジュリアンヌ・ニコルソン。ダコタ・ジョンソンも「全くの別人だった」と、ギャングが憑依したかのようなジョニーとの現場を語っています。バルジャーになって暴れまくるジョニー・デップの怪演シーン、プロデューサーと監督のコメントの後、特別映像は、初共演で圧倒されたベネディクト・カンバーバッチのこんなメントで結ばれます。
「見事な役作りだ。冗談抜きで、彼から目が離せなくなる」

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執筆者

Yasuhiro Togawa