世界初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』以来、世界的な大ヒット作を生み続けてきたディズニー/ピクサーの最新作『アーロと少年』(3月12日公開)。“もしも隕石が地球に衝突せず恐竜が絶滅していなかったら?そこは恐竜だけが言葉を話す世界——”という地球を舞台に、愛する家族と離れ離れになった弱虫でひとりぼっちの恐竜アーロが、家族の元に帰るため壮大な冒険に出る感動のアドベンチャー・ファンタジーだ。そんな本作の日本版エンドソングに長年愛されるKiroroの名曲「Best Friend 〜Mother Earth Version〜」が決定した。

 Kiroroの「Best Friend」は2001年6月に発売され、NHKの連続テレビ小説「ちゅらさん」の主題歌として広く知られるようになる。15年経った今でも結婚式や卒業式の定番ソングとして、幅広い世代から支持を受け歌い継がれる名曲となった。そんな名曲がこのたび『アーロと少年』の日本版エンドソングに決定。「Best Friend 〜Mother Earth Version〜」として15年ぶりに蘇る。さらに今回二人の声が新しく録音された新録音源となり、映画とともに感動の歌声が日本中を包み込む。

ディズニーの担当者は、Best Friendの歌詞が、まさに恐竜アーロと少年スポットが、力を合わせ前に進んでいく二人の絆を歌っている感じられるため起用を決定した。本作ではひとりぼっちで弱虫な恐竜アーロと、まだ言葉を持たない勇敢な少年スポットの冒険を通じた友情が描かれている。Kiroroのボーカル玉城千春さんは「15年前この曲が出来た時、私は喉を痛め歌えなくなりました。心が折れ毎日が苦しかったのを覚えています。でも綾やマネージャーが『声が出なくてもあなたらしく想いを伝えられればいい』と励ましてくれました」と振り返る。続けて「人生の壁にぶつかった時、一人じゃないんだと感じて今まで以上の力が出ます。アーロも少年スポットと出会い成長できたように、この曲もまた成長させてもらえる。この出会いに感謝しています」と述べた。
またピアノを担当する金城綾乃さんは「今回のMother Earthというタイトルは、作品の中の豊かで美しい地球の自然風景からのイメージと、私たちも母となったのでこのタイトルをつけました」と由来を明かす。さらに「『アーロと少年』に寄り添い日本中の大人や子供たちの心に届くように想いを込めて弾きたい」と意気込みを語った。

また本作のメガホンを取ったピーター・ソーン監督も、Kiroroの才能と楽曲を大絶賛している。「彼女たちのような素晴らしい才能あるアーティストと組むことができたのは本当に光栄なことだよ。この曲は“真の友情を見つけ出し大切に育む”という映画の感動的なテーマに完璧にマッチしている。弱虫な恐竜アーロと少年スポットの間に起こった物語を思い起こさせるね」と太鼓判を押す。さらに「実はこの曲を聞いた時、僕自身もまた自分の大切な友人たちと過ごした日々の思い出がよみがえったんだ」とすっかり楽曲に惚れ込んだことを明かした。監督も認めた「Best Friend 〜Mother Earth Version〜」が、本作の感動をさらに後押しすることは間違いないだろう。

ピクサー最高傑作との呼び声も高い本作。主人公の恐竜アーロは最愛の父を失い、自身も川に流され大自然の中ひとりぼっちになってしまうが、まだ言葉を持たない少年スポットと出会い、家族の元に帰るため壮大な冒険に出る。さまざまな困難に立ち向かいながら、アーロは無事に家族のいる場所へ帰れるのか。感動の物語をKiroroの歌声がさらに盛り上げる『アーロと少年』は3月12日より全国公開。

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執筆者

Yasuhiro Togawa