第73回ゴールデン・グローブ賞が、日本時間1月11日(月)午前に行われ、クエンティン・タランティーノ監督『ヘイトフル・エイト』は、エンニオ・モリコーネが3度目のゴールデン・グローブ賞作曲賞受賞(『ミッション』、『海の上のピアニスト』)となりました。

坂本龍一さんもノミネートされ、その行方に大きな注目が集まった今年の作曲賞を受賞したのは、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ。代理でスピーチをおこなったタランティーノ監督は、「映画音楽の作曲家としてだけでなく、モーツァルトやべートーヴェン、シューベルトなどすべての作曲家の中で、彼が一番好きな作曲家なんだ。彼が87歳でこの賞を受賞したことが本当に嬉しい!グラッチェ!」と、感謝を述べました。

 イタリア生まれのエンニオ・モリコーネは、音楽を手がけた1964年のセルジオ・レオーネ監督『荒野の用心棒』の大ヒットをきっかけに、本格的に映画音楽家として活躍をしていきます。その後、ハリウッドに進出し、テレンス・マリック監督『天国の日々』、ロバート・デ・ニーロ主演『ミッション』、ブライアン・デ・パルマ監督『アンタッチャブル』でアカデミー賞にノミネートされています。
  アメリカでは昨年のクリスマスに限定公開でスタートした『ヘイトフル・エイト』は、年末には全米約2500館に拡大公開され大きな盛り上がりをみせています。今回の脚本賞、作曲賞の受賞を受けて、日本時間1月14日(木)に発表されるアカデミー賞ノミネート発表にも、益々注目と期待が集まっています。

☆★☆★☆「ヘイトフル・エイト」アワード受賞歴★☆★☆★

★第19回ハリウッド映画賞<アンサンブル演技賞>  ★第28回シカゴ映画批評家協会賞<作曲賞>
★ナショナル・ボード・オブ・レビュー<助演女優賞・脚本賞・トップ9作品>
★第19回ラスベガス映画批評家協会賞<作曲賞>    ★第12回セントルイス映画批評家協会賞 <作曲賞>
★第41回ロサンゼルス映画批評家協会賞<作曲賞次点> ★第10回オクラホマ映画批評家協会賞<トップ10作品>
★第6回ブラック映画批評家協会賞<トップ10作品>  ★第11回オースティン映画批評家協会賞 <作曲賞>
★第19回フロリダ映画批評家協会賞<助演女優賞次点> ★第11回ノーステキサス映画批評家協会賞<助演女優賞>
★第20回サンディエゴ映画批評家協会賞<助演女優賞・音楽賞・アンサンブル演技賞次点>
 

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執筆者

Yasuhiro Togawa