この度、第15回「大人のための映画賞」(Movies for Grownups Awards)にて、『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』が“大人のためのラブストーリー賞”を受賞しました。

ハリウッドきっての名優にしてアカデミー賞俳優、モーガン・フリーマンとダイアン・キートンというレジェンドな二人が、夢の初共演を果たしたことでも話題の『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』は、40年以上連れ添った夫婦が、老後の終の棲家(ついのすみか)について考えた時に、眺望も立地も最高の愛する我が家を、エレベーターが無いというただひとつの欠点があることから売ることを決意! 我が家の内覧を決めた矢先に巻き起こるドタバタの渦中に、人生で本当に大切なものは何か? を見つめ直すというハートフルな物語です。

かねてよりお互いのファンだったと公言するモーガンとダイアンだけに、映画ではまるで長年連れ添った本物の夫婦のように息のあったカップルになりきり、とても初共演とは思えない素晴らしいコンビぶり披露。演技派として知られる二人だけに、まさに適役! 貫録の今回の受賞とも言えます。

15回目を迎える本賞は、50歳以上のシニアのための非営利団体が発行しているAARP誌が主宰するアメリカの映画賞で、大人が観て楽しめる作品を対象とした作品が選出され、ノミネートされた監督や俳優たちも大御所ばかりという、まさに大人による、大人のための映画賞です。 今年は、リドリー・スコット監督が、『オデッセイ』で監督賞を受賞、デヴィッド・O・ラッセルが『Joy(原題)』で脚本賞を獲得したほか、マイケル・ダグラスにキャリア功労賞が与えられることも決定しました。授賞式は2月8日にビバリーヒルズのビバリー・ウィルシャー・ホテルで行われます。

一方で、“大人になりきれない人のための作品賞”というカテゴリーも設けられており、こちらは『インサイド・ヘッド』が受賞。さすがのシャレが効いています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa