2016年2月27日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開する、フランツ・カフカ原作、足立正生監督の映画『断食芸人』が第45回ロッテルダム国際映画祭（2016年1月27日〜2月7日開催）のディープフォーカス部門に正式出品することが決定致しました。同映画祭では、足立監督の特集上映（旧作6本）とともに、最新作『断食芸人』がインターナショナルプレミアとして上映されることになります。

【特集上映旧作6本】
◆椀（1961年） – 共同製作
◆銀河系（1967年） – 監督・脚本・製作
◆性遊戯（1969年） – 監督
◆女学生ゲリラ（1969年） – 監督
◆略称・連続射殺魔（1969年） – 監督・共同製作
◆赤軍PFLP・世界戦争宣言（1971年） -監督・撮影・出演

カフカ×足立正生
キッチュが織りなすディープな“夢”！奇想天外にして遣る瀬無き世の写し絵となる、とんちきムービーがここに誕生！！
さまざまな解釈を可能とするカフカの著作「断食芸人」を1960年代に“アングラの旗手”として知られ、後にパレスチナ革命に身を投じた伝説的映画監督・足立正生が原作から１世紀の時を経て映像化！『幽閉者　テロリスト』（07）以来の約10年ぶりの監督作品となる。
残酷で不条理な国で見世物にされる一人の男。人々は勝手に「断食芸人」を創りあげ、過熱してゆく。やがてその男の周りはグロテスクに膨張して不穏で禍々しい異様な世界へと姿を変えていく。そこは観る者の姿を映し出す小惑星。もう傍観者ではいられない！断食芸人は天使か？悪魔か？いったい何者なのか！？混沌とした異空間をエモーショナルに描き出すレジェンドのワールドが炸裂した大傑作！！

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa