初の映像化として、2016 年春より日本を皮切りに全世界で全10話一挙ストリーミン開始(各国順次配信予定)となる、ピース又吉直樹著「火花」のNetflixオリジナル作品の撮影順調の御報告と、加えてオフィシャルサイト・twitterのスタート、さらに続々と追加キャストが決定して参りました。

処女作にして第153回 芥川賞を受賞、累計245万部発行(2015年12月現在)という異例の大ヒットとなったお笑い芸人・ピース 又吉直樹の著書「火花」。初の映像化となる本作品は、今までの「ドラマ」という概念に縛られることなく、1本の作品として、約450分の壮大な物語として制作されています。これは本社Netflix(アメリカ、カリフォルニア)が目指している映像制作に対するNetflixビジョンからくるものであり、これまでにもこのビジョンに賛同したデイビット・フィンチャー監督(『セブン』)は『ハウス・オブ・カード』を『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー監督は『センス8』など多くの監督が制作をしています。また2016年には、アカデミー賞受賞監督のバズ・ラーマン(『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャッツビー』)が『ザ・ゲットダウン』を、スティーブン・ダルトリー(『リトル・ダンサー』「めぐりあう時間たち」)が『ザ・クラウン』の制作をスタートさせており、これらの作品同様、『火花』もNetflixオリジナル作品として世界で配信されていくこととなります(世界順次配信予定)。

この度、小林薫、田口トモロヲ、染谷将太、菜葉菜など実力派俳優の出演が追加決定。出演に際し染谷将太は「とても素敵な監督陣と共演者陣と、とても素敵な空気の現場に参加させていただいています。この全10話から何が滲み出てくるのか、楽しみで仕方ありません。そして、楽しみにしてもらえるような作品になるよう、自分ができることをぶつけさせていただいています。」とコメント。さらに、NMB48の山本彩が、まさにこの小説の入口となる“あのシーン”へ出演。山本は観て頂く方へ、「上京してきて、夢や野望をもって立ち向かっていく人の熱いメッセージみたいなものが込められているかなとも思います。私も自分に重ねて、がんばろうという気持ちにもなったので、是非みなさんにも見て頂いて、自分の目指すものへ取り組んでもらえたらなと思います。」とメッセージを寄せています。また、徳永と神谷のそれぞれの相方役も発表に。主人公・徳永の相方役に、井下好井・好井まさお、神谷の相方役に、とろサーモン・村田秀亮がそれぞれ決定。漫才師が演じる“漫才師役”という役柄に対し、クランクイン初日、全然緊張していないと言っていた好井は「僕はオーディションを受けていなくて、オーディションの練習役だったんです。そんな素の状態で受かったのなら素のままでいこう、と。今はそう腹をくくっているので、すべて楽しいです。」また以前より神谷役の波岡とは知り合いだったということで波岡から「本当にやりやすい」とお墨付きをもらった村田は「僕に関しては奇跡ですよね。東京に出てきてからくすぶっていたので、是が非でもいい結果を残したいと思います。」とそれぞれ語るなど、不安以上に期待の方か大きい様子です。
売れない芸人の先輩・後輩の日常と絆を描いたこの物語は、単なる“お笑い芸人の物語”でなく、成功を夢見る若者が、現実と夢の狭間で苦しみながらも、自分らしく生きる様を描く二人の若者の青春物語。今まで知ることがなかったエンターテイメントの世界の裏側で、苦悩する 二人の姿は芸人という特別な世界だけではなく、‘何かを目指し、夢中になったことがある’誰もが、今までに一度は感じた事がある感情が湧き上がります。

総監督を務めるのは、映画『さよなら歌舞伎町』『ストロボ・エッジ』などを手掛けた廣木隆一。本作の「文学的で、洗練された感じ」と原作を読んだ際に感じたという廣木監督は、原作の世界観を壊さず、文字の持つ表現や、風景・間・テンポなどの文体の行間をうまく映像で表現したい、と語ります。1話と9話そして最終話の監督を務めながら、約450分に渡る1本の作品をつくるべく、各話全てが統一されたメッセージをもったエピソードになるよう細部に渡って、全ての監督ともに制作を進めている。Netflix オリジナル作品『火花』は、2016年春、全10話(約450分)の作品となって、世界各国にてストリーミングがスタート致します。

林遣都 波岡一喜
門脇麦 / 好井まさお(井下好井) 村田秀亮(とろサーモン) 菜葉菜 山本彩 (NMB48/AKB48)
染谷将太 田口トモロヲ 小林薫
総監督:廣木隆一 監督:白石和彌 沖田修一 久万真路 毛利安孝
原作:又吉直樹著「火花」(文藝春秋 刊) 脚本:加藤正人 高橋美幸 加藤結子
制作プロダクション:ザフール パイプライン 制作:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
製作:YDクリエイション ©2016YDクリエイション

≪あらすじ≫
売れない芸人の徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷と電撃的に出会い強く惹かれ、「弟子にして下さい」と申し出た。神谷は天才肌であり、また人間味に富んだ人物。「いいよ」という答えの条件は「俺の伝記を書く」こと。神谷も徳永に心を開き、二人は頻繁に会って、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を歩きまわりさまざまな人間と触れ合うのだったが、やがて二人の歩む道は決定的に異なっていく。徳永は少しずつ売れていき、その一方で、神谷は少しずつ損なわれていくのだった。そしてある日、神谷は徳永をはじめ関わるすべての人々の前から借金を抱えたまま姿を消してしまう。神谷のいない日々を淡々と過ごす徳永。そして一年後、二人は再会するのだったが。 お笑いという賑々しい世界の周辺で生きる女性たちの姿や、芸人の世界の厳しさも描きながら、驚くべきストーリー展開を見せる芥川賞受賞作。

≪登場人物≫
徳永太歩 / 林 遣都 主人公。神谷を師と慕い、弟子として神谷の伝記を書くことに。
『スパークス』のボケ。
神谷才蔵 / 波岡一喜 徳永があこがれる漫才師。『あほんだら』のボケ。
宮野真樹 / 門脇 麦 神谷の同居人。
山下真人 / 好井まさお 徳永の相方。『スパークス』のツッコミ。
(井下好井)
大林和也 / 村田秀亮 神谷の相方。『あほんだら』のツッコミ。
(とろサーモン)
日向征太郎 / 田口トモロヲ 『スパークス』の所属する事務所・日向企画の社長。
緒方健治 / 染谷将太 おなじく、日向企画のお笑い担当の社員。
西田 英利香 / 菜葉菜 おなじく、日向企画の社員。緒方の部下。
渡辺 / 小林 薫 武蔵野珈琲店の主人
熱海の居酒屋の店員 / 山本 彩 徳永と神谷が出会った熱海で、初めて2人で訪れた居酒屋の店員。
(NMB48/AKB48)

≪オフィシャルHP・twitter≫
オフィシャルHP
http://hibana-netflix.jp/
オフィシャルtwitter
アカウント名:Netflix『火花』公式(@hibanajp)
https://twitter.com/hibanajp

執筆者

Yasuhiro Togawa