この度、ヴィム・ヴェンダース製作総指揮のドキュメンタリー映画『もしも建物が話せたら』の劇場公開が決定いたしました。本作はWOWOW「国際共同制作製作プロジェクト」として製作され、昨年のベルリン国際映画祭と東京国際映画祭で上映され大きな話題を呼びました。
公開は2016年2 月20 日(土)、渋谷アップリンク他、全国順次公開です。
併せて、各建物をフィーチャーしたチラシビジュアル6種&予告も公開となりました。

予告編::https://youtu.be/g60mSFOMlDE

「建物は、あなたが考えている以上に世界に影響を与えている。
外から見れば私は小さいが、開かれた社会という理想郷(ユーピア)が私の中に実現している」
(ベルリン・フィルハーモニー/ヴィム・ヴェンダース)

本作は、もしも建物が話せたら、私たちにどのような言葉を語り掛けるのだろうかをテーマに、ヴィム・ヴェンダース、ロバート・レッドフォードを含む6人の監督が、思い入れのある建築物の心の声を描きだす、オムニバスドキュメンタリー。

ロバート・レッドフォードは、自身が11歳の時にかかったポリオの予防接種を開発したソーク研究所。ヴィム・ヴェンダースはもちろん地元からベルリン・フィルハーモニーを、『100,000年後の安全』のマイケル・マドセンは世界で最も人道的だと言われ、再犯率がヨーロッパで最も低いノルウェーのハルデン刑務所を。
マルグレット・オリンは同じくノルウェーの建物の屋根まで歩いて登る事が出来るオスロ・オペラハウスを、カリム・アイノズは個人的に関係性のある建物を選ぼうと17歳の時に移り住んだパリからポンピドゥー・センターを選択。ロシア国立図書館はドキュメンタリーに魂をささげたミハエル・グラウガー監督の遺作となった。

名監督6人が、それぞれの街で思い出を共有する、思い出の詰まった文化的建物の声に耳を傾け描きだす。
それらの建物には命が吹き込まれ、一人称で我々に語りかけてくる。
6人の監督の個性が一つに集結したこれまでになかった新感覚ドキュメンタリー。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa