フランツ・カフカ原作、足立正生監督の映画『断食芸人』2016年2月27日より、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開することが決定致しました。写真家の荒木経惟氏が今作のために特別に撮り下ろしたスチールを使用したアート性が高いキーアートビジュアルも完成しました。

カフカ×足立正生
キッチュが織りなすディープな“夢”!奇想天外にして遣る瀬無き世の写し絵となる、とんちきムービーがここに誕生!!

さまざまな解釈を可能とするカフカの著作「断食芸人」を1960年代に“アングラの旗手”として知られ、後にパレスチナ革命に身を投じた伝説的映画監督・足立正生が原作から1世紀の時を経て映像化!『幽閉者 テロリスト』(07)以来の約10年ぶりの監督作品となる。
残酷で不条理な国で見世物にされる一人の男。人々は勝手に「断食芸人」を創りあげ、過熱してゆく。やがてその男の周りはグロテスクに膨張して不穏で禍々しい異様な世界へと姿を変えていく。そこは観る者の姿を映し出す小惑星。もう傍観者ではいられない!断食芸人は天使か?悪魔か?いったい何者なのか!?混沌とした異空間をエモーショナルに描き出すレジェンドのワールドが炸裂した大傑作!!

【お話し】
世界が桃色に変わるとき、この地上に「断食芸人」が出現した。男は「断食芸人」となった。かつては唯の男だった。悠久の時の中で人類の愚かさを知り、哀しみをとらえ、絶望を眺めてきた。過去の時は新しく、未来はとても懐かしい。「断食芸人」。永遠の意味を知る唯一の存在である。

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執筆者

Yasuhiro Togawa