『男はつらいよ』をはじめ、『たそがれ清兵衛』『おとうと』『母と暮せば』など、50年以上にわたりその時代に生きる“家族”を撮り続けてきた山田洋次監督による、ファン待望の喜劇作品『家族はつらいよ』が2016』年3月12日(土)より公開となります。
そしてこの度、映画の公開に先駆け、家族小説の第一人者であり、『東京バンドワゴン』の著者・小路幸也が本作を小説化!2015年12月15日に講談社文庫より発売となります。

「お誕生日プレゼントに離婚をください」
長年連れ添った妻の誕生日の夜、平田周造は離婚届を突き付けられた。翌朝、犬の散歩に出ようとすれば、次男は結婚したい相手がいると言い出し、家に戻れば長女が亭主と別れたいと泣いている——二世帯住宅で開かれた家族会議は予想もしない展開に!?

【著者】小路幸也(しょうじ・ゆきや)
1961年北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2003年『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞しデビュー。連続ドラマ化された『東京バンドワゴン』で注目を集め、2011年には『東京公園』が映画化された。著書多数。近著に『花咲小路二丁目の花乃子さん』『怪獣の夏 はるかな星へ』『踊り子と探偵とパリ』などがある。

【原案】山田洋次(やまだ・ようじ)
1931年大阪府生まれ。1954年東京大学法学部卒業。1969年『男はつらいよ』シリーズ開始。『たそがれ清兵衛』(2002年)では第76回米国アカデミー賞外国語映画部門ノミネートを果たす。2012年文化勲章を受章。近作に監督50周年記念作品『東京家族』(2013年)、『小さいおうち』(2014年)等があり、最新作『母と暮せば』(2015年)が公開中。

【原案】平松恵美子(ひらまつ・えみこ)
1967年岡山県生まれ。1993年、『学校』(山田洋次監督)に参加、以後、助監督として山田組に参加する一方、共同脚本も担当するようになる。『小さいおうち』(2014年)で日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞。『ひまわりと子犬の7日間』(2013年)で初監督を果たした。

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執筆者

Yasuhiro Togawa