グアテマラ史上初の米アカデミー賞へのエントリーを果たした傑作が誕生!

2015 年ベルリン国際映画祭で新たな才能が誕生した。初長編『火の山のマリア』が銀熊賞(アルフレッド・バウアー賞)に輝いたグアテマラ出身のハイロ・ブスタマンテ監督である。その世界的評価を受けて、『火の山のマリア』はグアテマラ史上初のアカデミー賞外国語映画賞へのエントリーを果たした。監督が題材として選んだのは、自身が幼少期を過ごしたマヤ文明の地で力強く生きる先住民たち。現地の人々を役者として起用し、グアテマラが抱える社会問題を取り入れながら、ドキュメンタリーのような臨場感を持つ力強い母娘の物語を作り上げた。監督が実際に取材して知り得た事実も含まれ、矛盾を孕むグアテマラの今が浮き上がってくる渾身の 1作。予告編は、マヤ族の独特な文化・風習・ロケーションを映し出しながら、17 歳の少女マリアが運命に翻弄されていく様子が描かれる。日本にはなじみの薄いグアテマラという国、そして古来から繁栄し続け、今まさに現代の新しい波にのみ込まれようとしているマヤ族の貴重な生活風景など目新しい情報にあふれ、まさにスクリーンで異国体験ができるような内容になっている。

予告編::https://www.youtube.com/watch?v=U2Hm9NPqcic

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執筆者

Yasuhiro Togawa