キネマ旬報にて好評連載中!宮崎祐治の人気コラムとの連動企画
特集上映『東京映画地図』開催決定!

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/tokyo_eigachizu/

映画の中に映り込んだ「東京」をエリア別にアーカイブし、精密な地図と、愛らしい人物イラストとともに考察する、『キネマ旬報』にて絶賛連載中の人気コラム『東京映画地図』(宮崎祐治・著)。このたびラピュタ阿佐ヶ谷では、とっておきの「東京映画」を集めた『東京映画地図』とのコラボレーション特集上映を開催いたします。
連載が開始した2011年から今日までに取り上げた膨大な「東京映画」の中から、36作品を厳選。日々変貌を遂げる東京の古きよき都市景観をスクリーンで愉しめる、映画ファンのみならず、街歩き愛好家、ロケーションマニア垂涎の特集企画となっております。

銀座、隅田川、そして今やなき跳開式の勝鬨橋を堪能できる『東京の恋人』は、原節子・三船敏郎ら豪華スターを配した、ダウンタウン・コメディの良篇。本特集のオープニングを飾ります。また、吉永小百合、高橋英樹、浜田光夫ら日活青春スター勢に坂本九が加わり、歌って、踊って、闘って…浅草の街を全速力で駆け抜ける青春群像劇『ひとりぼっちの二人だが』も、ハッピーで爽快な一篇です。

 60年代初頭の京成立石・押上・築地などを舞台に繰り広げられる、麻薬密売組織と警察の攻防戦を描いたクライム・サスペンス『東京湾』も必見。足立区・西新井橋を背にそびえ立つ、在りし日の下町のランドマーク“お化け煙突”を見ることができます。
そして今も昔も変わらない、数多の男女が交錯する夜の社交場 — 赤坂・六本木近辺を舞台にしたビターな作品群も見逃せません。赤坂の街に生きる性格の異なる三姉妹(淡島千景、新珠三千代、川口知子)の生き様を名匠・川島雄三が軽やかに活写した『赤坂の姉妹より 夜の肌』や、当時「六本木族」と称された無軌道な若者の生態を生々しく描いた青春異色篇『うるさい妹たち』、孤独な男女(峰岸徹、中川ゆき)が、ある秘密を隠しながらも強く惹かれ合う『六本木の夜 愛して愛して』など、注目作が目白押しです。
日本映画を「東京」という観点から切り取り、考察する10週間。スクリーンにて蘇る、在りし日の街並に思いを馳せて…お気に入りの「東京映画」を見つけてください。

特集上映: 『東京映画地図』
開催期間: 2015年12月20日(日)〜 2016年2月20日(土)
上映作品: 『東京の恋人』 『真昼の罠』 『夜の片鱗』 『駈けだし刑事』 『吹けよ春風』 『見事な娘』 『州崎パラダイス 赤信号』
『銀座退屈娘』 『うるさい妹たち』 『赤坂の姉妹 夜の肌』 『橋』 『都心の空の用心棒』 『喜劇 駅前女将』
『若い狼』 『警視庁物語 行方不明』 『ガラスの中の少女』 『青い芽の素顔』 『六本木の夜 愛して愛して』
『愛情の都』 『自由学校』 『明日は月給日』 『邪魔者は消せ』 『胸より胸に』 『あゝ青春の胸の血は』
『もぐら横丁』 『憎いもの』 『濹東綺譚』 『とんかつ大将』 『ひとりぼっちの二人だが』 『にっぽんのお婆あちゃん』
『踊り子』 『七人の刑事 終着駅の女』 『野獣狩り』 『東京湾』 『現代っ子』 『その場所に女ありて』

【料金】一般…1,200円 シニア・学生・水曜サービスデー…1,000円 会員…800円 三回券…2,700円

執筆者

Yasuhiro Togawa