日米の才能が集結して完成した未体験の映像世界——
貝の螺旋が描き出す官能的な美しさに魅入られた人々の物語。

デビュー作にしてO・ヘンリー賞を受賞したアンソニー・ドーアの「シェル・コレクター」。
この原作の舞台を沖縄に移して新たな命を与えたのは、デビュー作『美代子阿佐ヶ谷気分』が各国の映画祭で絶賛された坪田義史監督。
貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の貝類学者は、沖縄の離島で厭世的生活を送っていた。
しかし、島に流れ着いたいづみの奇病を偶然にも貝の毒で治してしまい、それを知った人々が奇跡的な貝による治療を求めて
次々と島に押し寄せ、学者の静かだった生活は一変する……。
貝にのみ心を開く貝類学者を演じるのはリリー・フランキー。本作画実に15年ぶりの主演作となる。
いづみを演じるのは日本映画界に不可欠な女優、寺島しのぶ。学者の息子・光役に、受賞が続く若手実力派俳優・池松壮亮、
いづみと同じ奇病に冒された娘・嶌子には話題作の公開が相次ぐ女優、橋本愛。
貝が魅せる螺旋の美しさ、沖縄の海と空の雄大さ、そして実力派俳優たちが織り成す孤独と再生……
日米の才能が集結した未体験の映像世界がつむがれる。

【ストーリー】
貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者は妻子と離れ、沖縄の孤島で厭世的生活を送っていた。
しかし、島に流れ着いた女・いづみの奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて
次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光や、同じく奇病を患う娘・嶌子を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった。

2016年2月27日(土)より、東京:テアトル新宿、沖縄:桜坂劇場他全国順次ロードショー! 

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=53604

執筆者

Yasuhiro Togawa