この度、89年の映画監督デビュー以来、挑発的な作品を発表し続けながら、カンヌの最高賞パルムドールを 2 作連続で受賞(『白いリボン』、『愛、アムール』)、アカデミー賞外国語映画賞(『愛、アムール』)を受賞するなど、現在世界で最も評価されている映画監督の一人・ミヒャエル・ハネケの特集上映が決定。「ミヒャエル・ハネケの映画術」と題し、日本初上映となる「ドキュメンタリー:映画監督ミヒャエル・ハネケ」のほか代表作4本を11月21日よりシアター・イメージフォーラムにて上映をいたします!
また、上映に付随して、ミヒャエル・ハネケのインタビューを収録した、今回の特殊上映と同タイトルの「ミヒャエル・ハネケの映画術—彼自身によるハネケ」(水声社刊/11月30日発行予定)が刊行予定。
上映期間中には、ミヒャエル・ハネケ監督によるスカイプ挨拶なども予定しております。

◯概要
11 月21 日(土)〜12 月4 日(金) 連日18:50 より1作品上映
✴詳しい上映スケジュールは、劇場 HP まで。www..imageforum.co.jp
一般:1200 円/学生・シニア:1,000 円 主催:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム、株式会社ダゲレオ出版

◼『ドキュメンタリー:映画監督ミヒャエル・ハネケ』(2013)
監督:イブ・モンマユール 出演:イザベル・ユペール、ジュリエット・ビノシュ、エマニュエル・リヴァ
2013/デジタル/90 分/オーストリア+フランス
10 年に渡ってミヒャエル・ハネケの公私に密着したドキュメンタリー。ハネケの映画理論と演出術を分析しながら、デビュー作に
いたるまで出演者やハネケ自身のインタビューを交え過去に遡り、彼のパーソナリティにも肉迫する。トライベッカ映画祭出品。
◼『ベニーズ・ビデオ』(1992) 監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ 出演:アルノ・フリッシュ、アンゲラ・ヴィンクラー
1992/35 ミリ(デジタル版上映)/105 分/オーストリア+スイス *テサロキニ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞作品。
◼『ファニーゲーム』(1997) 監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ 出演:スザンヌ・ロタール、ウルリッヒ・ミューエ
1997/35 ミリ/108 分/オーストリア
◼『ピアニスト』(2001) 監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ 出演:イザベル・ユペール、ブノワ・マジメル
2001/35 ミリ/132 分/フランス+オーストリア+ドイツ *カンヌ国際映画祭グランプリ、男優賞、女優賞受賞。
◼『白いリボン』(2009) 監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ 出演:ウルリッヒ・トゥクル、ブルクハルト・クラウスナー
2009/35 ミリ(デジタル版上映)/144 分/オーストリア+ドイツ+フランス+イタリア
*カンヌ国際映画祭パルム・ドール、ゴールデングローブ賞外国語映画賞受賞作品

◯書籍
「ミヒャエル・ハネケの映画術−彼自身によるハネケ」著者:ミシェル・スィユタ/フィリップ・ルイエ
訳者:福島勲訳 出版社:水声社 発売予定:11月30日頃/A5判/約430頁/価格未定

◼ミヒャエル・ハネケ監督
1942 年生まれ。オーストリア・ウィーン在住。ウィーン大学で哲学、心理学、演劇を学ぶ。演技と音楽を専攻したがうまくいかず、やがて映画評論家となる。テレビ・ディレクターとして活動後、1989 年『セブンス・コンティネント』で監督デビュー、その衝撃的な内容で大きな注目を浴び、大きな論争を巻き起こした2作目『ベニーズ・ビデオ』でその恐るべき映画作家の名前を不動のものとする。以後カンヌのパルムドールを2度、アカデミー賞外国語部門賞を受賞し、現在世界で最も評価されている映画監督の一人である。

11/21(土)〜12/4(金)、シアター・イメージフォーラムにて上映!

執筆者

Yasuhiro Togawa