この度、竹馬靖具『蜃気楼の舟』×深田晃司『さようなら』公開記念上映&トークショー がアップリンクにて開催されることが決定いたしました。

竹馬靖具監督と深田晃司監督は、共にデビュー作がアップリンクで劇場公開されており、彼らが新しい作品を作るなかで原点となった映画を、両監督トーク付きでダブル上映します。
上映作品は、ひきこもりの青年を描き、異例の大ヒットを巻き起こした竹馬監督の前作『今、僕は』と、バルザック『人間喜劇』を原作にした、深田監督監督のアニメ作品『ざくろ屋敷』の二作品。
竹馬靖具は新作『蜃気楼の舟』が、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でのワールドプレミアを迎え、11月末から開催されるシンガポール国際映画祭への出品も決定し、いよいよ来年1月に国内初公開。 一方、深田晃司監督の映画『さようなら』は、先月の東京国際映画祭のコンペティションでワールドプレミアされ、今月末より全国ロードショーです。
ともに国際映画祭からの評価が高く、世界の映画界に対峙してきた二人の監督が、映画の現実と未来を話す。

竹馬監督は新作の劇場公開に向け、体験型クラウドファンディングを実施しており、深田監督は助成金や寄付などさまざまな問題に取り組んでいる。そんな両監督による、映画の「金」についての話にも注目!

当日は、クラウドファンディングを会場で体験する試みも実施。その場で『蜃気楼の舟』に支援参加することもできます。

_▼イベント詳細▼____________________________

 ・日時:11月23日(月)18:15開場 / 18:30上映開始 (『ざくろ屋敷』18:30〜19:18 /『今、僕は』19:25〜20:57 / トーク〜22:00 )
 ・料金:1,500円 / 『蜃気楼の舟』クラウドファンディング参加者は1,000円
 ・会場:UPLINK FACTORY(1F) 東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階
 ・リンク:http://www.uplink.co.jp/event/2015/41343

_▼監督プロフィール▼__________________________

・深田 晃司
1980年生まれ、東京都出身。映画美学校監督コース修了後、2005年、劇団青年団に演出部として入団。2006年発表の中編『ざくろ屋敷』にてパリ第3回KINOTYO映画祭ソレイユドール新人賞を受賞。2008年『東京人間喜劇』がローマ国際映画祭、パリシネマ国際映画祭選出。大阪シネドライブ大賞受賞。2010年『歓待』にて東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)を受賞。2013年には『ほとりの朔子』がナント三大陸映画祭グランプリ&若い審査員賞をダブル受賞。タリンブラックナイト国際映画祭監督賞受賞。最新作『さようなら』が公開待機中。2012年よりNPO法人独立映画鍋に参加。「多様な映画のために」http://eiganabe.net/diversity >>

・竹馬 靖具
1983年 栃木県足利市生まれ。役者としての活動を経て、2009年、自身が監督・脚本・主演を務めた映画『今、僕は』を発表。国内外の映画祭で好評を得て、8週間のロングラン上映を記録。 2011年、脚本で参加した真利子哲也監督『NINIFUNI』は、テアトル新宿で劇場公開後、第64回ロカルノ国際映画祭に招待上映される。『蜃気楼の舟』が長編2作目の監督作品。 第50回カルロヴィヴァリ国際映画祭フォーラムオブインディペンデントコンペティション正式出品。第26回シンガポール国際映画祭正式出品。

▼上映作品▼

①「ざくろ屋敷」
バルザック『人間喜劇』を原作にしたアニメ作品。
19世紀フランス、ロワール河近くのざくろ屋敷に、ある日、夫妻とふたりの男の子が引っ越してきた。
美しい夫人について街の人々は噂をするが謎に包まれたまま。
しかし、夫人は病を伏せっており、死が迫っていたのであった。
ロワール河近くでの平穏な生活と死に近づいていく母親の様子が対照的に描かれている。
本作は独特の手法を取られており、絵画がアニメーションしていく“画ニメ”を採用。
アニメーションとも映画とも異なる、新しい手法も見所のひとつである。

脚本/監督:深田晃司 原作:オノレ・ド・バルザック 文芸監修:鹿島茂 絵画/美術:深澤研 音楽/演奏:上尾直毅
キャスト:志賀廣太郎 ひらたよーこ 堀夏子 山口ゆかり 制作:アトムエックス、ウィズ 製作:東映アニメーション

②「今、僕は」
母親と二人で暮らす20歳のひきこもり、悟。テレビゲームと漫画雑誌、ジャンクフードと寝ること意外、すべてを拒否している。ある朝、悟の前に母親の友人である藤澤が現れ、半ば強引に彼を仕事場へ連れて行く。美しい自然の中に建つワイナリー。だがそこでは悟の社会的能力の欠落が痛々しいほど明白になる。悟を救おうとする藤澤の必死の努力や、仕事を続けていくことの現実、予期せぬ悲劇が、徐々に悟を狂気へと押しやっていく。

監督/脚本/編集/プロデュース:竹馬 靖具 撮影/編集:宗田 英立大 アシスタントプロデューサー:橋本 大典
助監督:留畑 龍也 録音:安田 雄大 スチール:小林 純一 製作・配給:chiyuw 宣伝協力:アドウェイズ・ピクチャーズ 宮下 昇 佐々木 誠
主題歌:新居 昭乃「囁く菫」 出演:竹馬 靖具 藤沢 よしはる 弁 志賀 正人 2007/87分/DV/color

関連作品

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa