優柔不断で草食系でダメ男なのに何故かモテる、こういう男いるいる…!劇中に登場する主人公のダメ男:本田君のキャラクターが、本作をいち早く鑑賞した女性たちの間で話題となっている映画『東京の日』。今週末公開を前に、俳優の石坂浩二さんや、恋愛学のスペシャリスト・森川友義さんなど、各界の男性著名人からコメントが到着しました!

青春とは人の心に棲んでいる、夢見がちで傷つきやすい奴である。
起きたり 、眠ったりして、一生ついてくる。
そんな青春という奴を大事にしてやれよと、この作品は語りかけてきた。
——石坂浩二さん(俳優)

喜怒哀楽がなく、過去のしがらみも未来の希望もなく、
流されるまあ間に今だけに生きる28歳本田君にイライラした瞬間が、
実は本田君を好きになった瞬間だったと思い知るであろう。
——森川友義さん(早稲田大学国際教養学部教授、著書「ロンブー淳×森川教授の最強の恋愛術」)

わかいひとの稀薄な生を、稀薄なままにとらえたリアリティがすばらしい。
角の家、階段のある坂道——わすれえぬ東京の光景が、鑑賞後つぎつぎよみがえってくる。
時間の映る/移る撮影が見事。男が「ごめん」と繰り返すときには、そうとしか言えない心情がある。
——阿部嘉昭さん(評論家)

東京で開講する夢や情熱が欠落した中身の空っぽな人。
そんな空虚に見える人であっても、感情を押し殺しながら仄かな恋心を抱き、
それを糧に都会の片隅で必死に生きているんだな、と本作は僕を優しくさせるのである。
——松崎健夫さん(映画評論家)

映画『東京の日』 
何考えているのかわからない、優柔不断な男。一直線な女は、そんな男のやさしさに救われた——。
孤独と人情が交差する東京の片隅で、偶然に出会った二人は愛を見つけることができるのか?恋愛をしたことがある人ならきっと誰もが身につまされる、そしていつまでも心に残ること必至の、痛くて情けなくてリアルで、すべての瞬間が愛おしいラブストーリーが誕生した。
映画『おとぎ話みたい』の全身全霊で踊る少女役が業界内外で絶賛された趣里主演映画。優柔不断なダメ男・本田役には、『君に届け』『南風』など数々の青春映画で魅力を放つ佐々木大介。若い二人を見守る年上の女たちに、日本映画の名だたる巨匠に愛されてきた香川京子と、国際的な評価も高い渡辺真起子が出演。
【Story】 東京のカレーが美味しいと評判のカフェでアルバイトする男、本田祐介(28歳)。来る者は拒まず、去る者は追わず、ただ過ぎていく毎日を生きている。そのカフェに訪れた、スーツケースに全財産を詰め込み、勢いだけで上京してきたワケあり女、アカリ(23歳)。住む場所も仕事のあてもないアカリに、本田は優しく声をかける。「よかったら、うち来る?」「とりあえず、ここにいれば?」これは恋の始まりか、それともつかの間の共同生活か? 人を愛するって、なんだろう? 私たちはいつだって手探り状態のまま、出会いと別れを繰り返す。そして傷つくことを恐れながらも、また一歩前に進むのだ。今日こそその日、と自分に言い聞かせながら——。 

監督・脚本:池田千尋 出演:趣里、佐々木大介、浅野千鶴、小澤雄志、田中佐季、山田純大(友情出演)、渡辺真起子、香川京子 公式サイト:www.tokyonohi.com 10月31日(土)より、ユーロスペース他全国順次ロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa