ハン・ソキュ×コ・スをはじめ、「相続者たち」のパク・シネや「応答せよ1994」のユ・ヨンソクと豪華キャスト共演で贈る絢爛豪華な宮廷歴史大作『尚衣院 −サンイウォン−』が11月7日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて全国ロードショーとなります。

本作は朝鮮王室の衣装を手がける尚衣院<サンイウォン>が舞台。尚衣院<サンイウォン>は朝鮮王朝において王室の衣類や装身具の製作、保管管理をしていた部署、そして美を追求する場であり、別名“宮殿の宝箱”とも呼ばれていた。その宝物ともいえる尚衣院の舞台は見事に映画内でも再現されており、このたび尚衣院<サンイウォン>の舞台セットのスチールが公開となりました。

尚衣院は身分の低い者も両班にのし上がれる唯一の部署。美を追求する尚衣院<サンイウォン>で作られた服は宮殿の外の庶民の服装にも影響を与え、尚衣院の役人たちは王家の衣類や装身具の管理を任されていたため、権力者とのつながりも密接であった。太祖(1392年〜1398年)が統治していた時代に作られ、その後は500年間にわたって朝鮮王朝において重要な役割を担っていたが、規模の縮小や高宗時代になると、名称は“尚衣司(さんいさ)”と変更されたこともあり、その後はその名だけが歴史上にかすかに記録として残るのみとなった。そんな数少なり記録を元に本作では見事に尚衣院<サンイウォン>の舞台を見事に再現。公開となった場面写真では、ハン・ソキュ演じるドルソクが数々の色の糸に取り囲まれた部屋で衣服を制作している様子や、多くのデザイナーたちが同じ衣服を纏って衣装を手がける大部屋の様子など、どのシーンをとっても厳粛ながら、宮廷の威厳と凛とした美しさを漂わせている場面を捉えており、まさに尚衣院<サンイウォン>の象徴的なシーンとなっている。

本作は決められた服のパターンをもとに衣服を作る王室最高峰の伝統職人とパターンなしで想像する服を作り上げる庶民出身の天才デザイナーの美をかけた対決を中心に、劣等感に囚われた王、孤独に生きる王妃の運命が絡み合い、やがて歴史を揺るがす事件へと繋がっていく過程を美しき衣服の数々と共に描いた宮廷歴史大作。美しい衣装とともに、その舞台セットにも注目してほしい。

映画『尚衣院〜サンイウォン〜』は11月7日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて全国ロードショー。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=54150

執筆者

Yasuhiro Togawa