シリーズ24作目となる最新作『007 スペクター』(日本公開:11月27日、28日、29日先行上映、12月4日全国公開)。全米
初登場No.1、イギリスでは映画史上最高のオープニング成績を樹立、そして公開されたすべての国で初登場No.1を記録するなど、全世界的に型破りな大ヒットを続けている本作が、あらたにギネス世界記録を達成したことが、11月10日に北京で行われた記者会見で明らかになりました。

◆爆破シーンのメイキング映像
https://youtu.be/RjkJj8oj_Cc

今回『007 スペクター』でギネス認定されたのは、2015年6月29日に、モロッコ・エルフードで撮影された本編中最大のクライマックスシーン。主演のジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグとボンドガールのレア・セドゥの目前で、砂漠の真ん中にそびえたつ巨大な建築物が破壊される大規模シーンが「映画史上最大の爆破シーン」としてギネス世界記録となりました。平均気温45℃、暑い日には50℃にも達する苛酷な環境のなか、8,418リットルの燃料と、33キロの爆薬を使用し撮影、その大爆音と振動は、事前に半径32キロメートル内の人々に警告しなければならなかったほどの規模で、7.5秒続きました。撮り直しがきかないこの危険なシーンを無事に撮り終えた瞬間には、クレイグと監督のサム・メンデスが思わず抱き合うほどで、スタッフ、キャストの緊張のほどがうかがえます。

 11月10日に北京で行われた記者会見上でギネス世界記録の達成が発表され、正式なタイトルホルダーとなる特殊効果とミニチュア撮影のスーパーバイザーを担当しているクリス・コーボルドに代わり、ダニエル・クレイグ、レア・セドゥ、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリが、ギネス世界記録の認定証を授与されました。
 プロデューサーのマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリは、「クリスが『007 スペクター』で史上最大の爆発シーンという偉業をなしとげ、それがギネスに認定されたなんて本当に素晴らしいことです」とコメントしました。

 これまで007シリーズでは、『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)で、ボンドカー アストンマーティンDBSが劇中で空中7回転し、ギネス世界記録となっています。ギネス世界記録の編集長クレイグ・グレンデイは、「007シリーズは常に映画の可能性を広げ続けてきましたが『007 スペクター』でまたもや世界中を魅了するすごいことをやってのけました。この爆発シーンは007シリーズ中でも忘れえないシーンとしてファンの記憶の中で生き続けるでしょう」とコメント。

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執筆者

Yasuhiro Togawa