2013年度本屋大賞第1位を獲得し、上下巻累計発行部数364万部を突破している「海賊とよばれた男」(百田尚樹著/講談社刊)。主人公・国岡鐡造が、明治・大正・昭和の激動の時代を舞台に、名もなき一青年から身を興し、やがて戦後の日本に大きな勇気と希望を与える大事業を成し遂げていく姿を描いた一大抒情詩は、老若男女問わず幅広い人気を博すベストセラーとなり、この度、発表から3年の時を経て、ついに実写映画化が決定いたしました。
本作のメガホンを取るのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年公開)、『永遠の0』(2013年公開)で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞、VFXを多用したリアル且つ精巧な映像と、圧倒的なストーリーセンスで人気を博している
山崎貴監督。本作では単独で脚本も手がけ、過酷な状況に追い込まれながらも、終生、大勢の店員(従業員)に愛された一人の男の人生を描きます。
主人公・国岡鐡造を演じるのは、2015年日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞(『永遠の0』)、最優秀助演男優賞(『蜩ノ記』)をダブル受賞した日本を代表する俳優の一人である岡田准一。国内外の圧力に屈せずに、石油事業を通して日本人の誇りを追求する情熱を持ち続け、自らを支える仲間たちとの絆を何よりも大事にした熱き男の、“海賊”と呼ばれた青年期から、数々の困難を乗り越え“侍”と恐れられた老年期までを演じ切ります。

 その他のスタッフも、興行収入87.6億円を突破、2015年アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞他計11冠を記録した『永遠の0』で日本中を感動の渦に巻き込んだチームが再集結!空襲により廃墟と化した東京や、イランへと向かう大型タンカー・日承丸の勇姿等、VFXを最大限に駆使した圧倒的な映像美にご期待下さい。

■岡田准一コメント

オファーをいただいた時は正直驚きましたが、山崎貴監督が「共に戦おう。」とおっしゃって下さいました。山崎監督を始めとした『永遠の0』チームで再び撮影できることを大変嬉しく思いますし、主人公の国岡鐡造のように数々の苦難を乗り越え、道を切り開いていく姿を体現できたらと思っています。激動の時代を生き抜いた人物をしっかり演じられるように頑張ります。皆様に楽しんでいただける作品を目指し、スタッフ、キャストの皆様と共に一丸となって、撮影を乗り切りたいと思います。

■山崎貴監督コメント

・(本作を映画化しようと思ったきっかけ)終戦直後のあの時代、皆が下を向いていたときに、とんでもないことをしでかした男達が居たと言うことへの驚きが原動力です。その背景を探求したくなったのです。
・(原作の魅力)逆境の中でも藻掻きに藻掻いて、少しでも前に進もうとする人間達の素晴らしさではないでしょうか?
・(主演に岡田准一さんを起用された理由)一人の役者で若い時代から壮年までを通したいと思いました。それを実現できるのは岡田君しか居ないと思いました。
・(『永遠の0』チームが再集結して挑む撮影への意気込み)永遠の0がライバルになってしまうので大変です(笑)
戦中から戦後へ……この作品はある種『永遠の0』と対になる作品になるのではと思っていますので、ちゃんと対抗
出来る作品に育てたいと思っています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa