世界各国のメディアやクリエイターと共同で番組を企画制作するWOWOWの新たな試み、国際共同制作プロジェクト。新作となる『イザベラ・ロッセリーニのグリーン・ポルノ』が第28回東京国際映画祭パノラマ部門での上映を皮切りに11月7日(土)午後1:00から放送。今回、本作品の魅力が詰まった予告編を解禁する。

イザベラ・ロッセリーニが情熱を傾ける「グリーン・ポルノ」。本作品は彼女の世界35か国をめぐる一人舞台に密着し、彼女の生い立ちから「グリーン・ポルノ」の内容、舞台裏、そしてイザベラ自身が込めた想いを伝えていく。
予告編では「SEXの話をします」と大胆不敵な宣言から始まり、イザベラが全身コスプレで動物たちの生殖行為=SEXを実演する衝撃的な映像が数々登場する。ド肝を抜かれるハエの交尾シーンなども勿論イザベラ自身が演じているのだ。しかし、イザベラはコメディを作っているのではない。セックスという誰もが興味をもつテーマで惹きつけ、動物の知られざる生態学を定義しているのだ。加えて、イザベラが動物たちをこよなく愛し探究する姿も捉えられている。また放送ではイザベラの吹替をつとめる藤原紀香さんが予告編でもナレーションを担当する。
予告編のラストでは不敵な笑みを浮かべ「動物の生殖活動についてどうぞお楽しみ下さい」とメッセージを贈るイザベラ。斬新な教育ドキュメンタリー番組が東京国際映画祭、そしてWOWOWにて世界初披露される。

<内容>
幼少期より動物が好きでいつか動物の映画が撮りたかったというイザベラ・ロッセリーニ。動物の生殖行為を演じるショートフィルムシリーズ「グリーン・ポルノ」を40本も製作し成功を収めた彼女は、友人のアイデアで舞台化を決意する。生物学を舞台で演じたいという想いが彼女を動かしたのだ。大学で動物の生態を学んだ彼女は、女優ゆえに自ら動物を演じることによってそれらの行動を理解したという。それが「グリーン・ポルノ」につながっていく。
イザベラは、さまざまな動物の扮装で登場し、生殖行為を説明。クモのオスは自らの生殖器の穴に手を押し付けて精子を集める。そして、自分より体が大きく攻撃的なメスにそっと近づき手をメスの生殖孔に突っ込む。成功すると一目散に逃げるのだという。ヒトデは体を分裂させて個体を増やす。カタツムリは雌雄同体だ。イザベラは、多様な動物の生殖行為の形を紹介しながら、最後には母性や進化にまで話を発展させていく。

出演:イザベラ・ロッセリーニ(声:藤原紀香)

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執筆者

Yasuhiro Togawa