あの『プラダを着た悪魔』で恋に仕事に奮闘し、ファッション業界でキャリアアップしていく姿を等身大で演じ世界中の女性から憧れの的となったアン・ハサウェイ。あれから9年、今度はアンがニューヨークのファッションサイトの社長を演じる最新作『マイ・インターン』(10/10公開)が9月25日(金)に全米で公開され、実写映画ナンバー1発進のスマッシュスタートとなった。

 ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイの初共演最新作『マイ・インターン』。日本でも二大オスカー俳優の共演もありこの秋一番の注目作が、9月25日(金)に全米3,305館で公開され、公開3日間の興行収入が18,225,000ドルとなり、実写映画ナンバー1スタートを切った(BOXOFFICEMOJO調べ。9/28現在)。恋愛映画の巨匠として知られるナンシー・マイヤーズ監督だが、本作は興行収入1億ドルを超えた『恋愛適齢期』(03)のオープニング成績(1,600万ドル)を超えるヒットスタートとなり、ナンシー・マイヤーズの新たな代表作になることは間違いない結果となった。

またNYプレミアに続き、9月28日(現地時間)にイギリスのロンドンでUKプレミアが行われた。アン・ハサウェイはジョナサン・シムカイの黒ドレスとクリスチャン・ルブタンのシューズを身にまとい、シックな大人の雰囲気で登場。NYプレミアよりもさらに多くのマスコミが駆けつけ、NYを上回るマスコミ300人以上、ファン2,000人以上が集まり本作の注目度の高さが窺えるプレミアとなった。

 アンは本作への強い思いを語り「ナンシーの映画にずっと出たかったの。実は『ハート・オブ・ウーマン』(00)でメル・ギブソンの娘役のオーディションを受けたし、『ホリデイ』(06)でもオーディションを受けたのよ。15年間ずっと一緒に仕事がしたいと思っていたわけだから、今回ついに夢が叶って本当にわくわくしたわ」と明かし、三度目の正直でついにナンシー・マイヤーズ監督と仕事ができた喜びを語った。アンはナンシーの映画に出たかった理由について「ナンシーの作品は日常生活での切実な苦しみを、温かくすごく人間的に描いているから単に笑えるだけじゃないの。そこが彼女の作品の魅力なのよ。今回演じたジュールズも母親との関係がちょっとゴタゴタしてたり、ジュールズと似たような経験をしてなくても役がすっと染み込んできたわ」と話し、誰もが共感できる物語を描くのが得意な監督の作品だからこそ出演したかったことを明かした。

 さらに名優ロバート・デ・ニーロがレッドカーペットに登場すると、会場の熱気は一気にヒートアップ。彼は丁寧に時間をかけてファンからのサインや写真撮影に応じた。デ・ニーロは本作に出演を決めた理由について「素晴らしい脚本だったんだ。ナンシーがやろうとしている企画は知っていたから、出演依頼が来てとても嬉しかったよ。彼女は描きたいことが明確な監督だからそこが気に入ったんだ」と明かした。また劇中に登場する大事なアイテムの“ハンカチ”があるか?と聞かれ「今日はティッシュだけだよ」とジョークを飛ばし会場を沸かせていた。『マイ・インターン』は10月10日(土)公開。

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執筆者

Yasuhiro Togawa