この度、『アンダーグラウンドオーケストラ』の巨匠エディ・ホニグマン監督によるロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団初のドキュメンタリー映画『ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る』が、2016年1月にユーロスペースほかよりロードショーされることが決定致しました。

英グラモフォン誌が世界のオーケストラ2014年第1位に選出した、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。彼らの音楽は、世界中の人びとの心をゆり動かす—。今回解禁されたポスタービジュアルでは、団員たちの素顔や聴衆とふれあうシーンなども映し出され、キャッチコピーの「聴くものが、人生を重ねる時、音は初めて音楽になる。」からも、本作がただの団員たちのインタビューやリハーサル風景を集めた音楽ドキュメンタリーではないことが伝わってくる。

ベルリン・フィル、ウィーン・フィルと並ぶ世界三大オーケストラである、オランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。国王からロイヤルの称号を与えられた王室御用達のオーケストラだ。2013年、創立125周年を記念するワールドツアー。それはオーケストラの楽団員たちにとって、世界中の人びととふれあい、限りない音楽の力を再発見する旅だった。旅の途中で出会った、アルゼンチンのタクシー運転手の孤独、南アフリカの貧困地域に暮らす黒人の少女の不安、コンサートに集う彼らの人生にロイヤル・コンセルトヘボウの演奏が重なる時、音楽は人びとに歓びを与え、励まし、郷愁をさそい、記憶を癒す。そしてひとりひとりの心の奥深くで、かけがえのない糧になる。

世界ナンバーワン オーケストラでありながら、飾らず、ひたむきな楽団員たちが奏でる魂の音色が、世界をつなぐ、そして、マイクを通さない人の温もりのある演奏が心に響く、その珠玉の瞬間を是非ご高覧いただきたい。

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執筆者

Yasuhiro Togawa