『家族ゲーム』『失楽園』『間宮兄弟』……日本映画のフォームを根本から生まれ変わらせる「ひらめき」に満ちた筆致で数多の傑作、名作を世に放った森田芳光監督。2011 年暮れの急逝から、4年。なんと、輝かしい伝説の幕開けとなった劇場デビュー作『の・ようなもの』の 35 年後が、森田作品ゆかりの豪華キャスト、スタッフにより完全オリジナルストーリーで映画化、『の・ようなもの のようなもの』が2016年1月16日(土)新宿ピカデリーほか新春ロードショーとなります。

何者にもなりきれないものたちの、笑いと涙にあふれた物語

<人間ってやっぱり面白い!>という森田監督が一貫して追求したテーマをしっかり踏襲し作り上げたのは、『の・ようなもの』以降、森田作品を助監督として支え続けた杉山泰一。主演は、森田監督の遺作『僕達急行 A 列車で行こう』の松山ケンイチ、ヒロインは『間宮兄弟』の北川景子が務め、そして『の・ようなもの』と同じ役で伊藤克信が登場。同作の尾藤イサオ、でんでんらも顔を揃えるほか、森田作品ゆかりの、野村宏伸、鈴木亮平、ピエール瀧、佐々木蔵之介、塚地武雅、宮川一朗太、鈴木京香、仲村トオル、笹野高史、内海桂子、三田佳子ら超・豪華キャストが「まさか」の役どころで姿をあらわします。天国の名匠も、ふんわり微笑むようなオマージュを超えた新しい「青春映画」が完成しました!

この度、予告編が到着!
予告編では、生真面目なばかりでさえない落語家・出船亭志し田を演じる松山ケンイチが落語を披露!昔一門にいた兄弟子・志し魚 と(伊藤克信)にもう一度高座に立つよう説得をする役目をおったおかしな共同生活がスタートし、舞台となっている東京・谷中の下町情緒溢れる日常風景を垣間見ることができる。志し田を振り回しながらも優しく見守る師匠の娘・夕美を北川景子が軽やかに演じ、森田組ゆかりのキャストも一同に登場。不器用ながらも真っ直ぐな志し田が、悩みながら自分らしく生きようとする姿から、「人生迷ったら、楽しい方へ。」というキャッチコピーと共に優しく温かい雰囲気が伝わってくる。主題歌は 35 年前の『の・ようなもの』でも使用された尾藤イサオの「シー・ユー・アゲイン雰囲気」が採用され、再び森田監督の世界に訪れたようなノスタルジックな雰囲気を作り出している。

予告編::https://youtu.be/quSFKFX75R4

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執筆者

Yasuhiro Togawa