あの『プラダを着た悪魔』で恋に仕事に奮闘し、ファッション業界でキャリアアップしていく姿を等身大で演じ世界中の女性から憧れの的となったアン・ハサウェイ。あれから9年、今度はアンがニューヨークのファッションサイトの社長を演じる最新作『マイ・インターン』(10/10公開)が公開される。公開に先立ちニューヨークプレミアが行われ、アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロが登場し手を繋いだ二人の貴重な姿が公開された。

本作のニューヨークプレミアが、現地時間9月21日(月)、ニューヨークのジーグフェルドシアターで盛大に行なわれた。プレミアイベントの代名詞でもある真っ赤なレッド・カーペットが敷き詰められる中、その周辺には一夜限りの豪華キャストたちの登場を今かと心待ちに集まった400人ものファンと、約300人を超えるマスコミが世界各国から詰めかけ会場は熱気に包まれた。

まず『ピッチ・パーフェクト』で人気沸騰中のアダム・ディバインやナット・ウルフなど、今旬の注目若手俳優たちが続々とレッド・カーペットに登場。さらにマライア・キャリーやスティングらセレブ有名人も、この秋の話題作をいち早く観ようと会場にサプライズで駆け付け、会場を大いに盛り上げた。そして本作で主役のファッションサイトの社長を演じたアン・ハサウェイが登場すると、まるで地響きかのように大きな歓声が上がり、会場のボルテージは最高潮に!ファンからのサインや写真撮影に気さくに応えた後、マスコミフォトセッションに現れると、一瞬にしてまばゆいばかりのフラッシュの嵐が彼女を包み込んだ。ハサウェイは、ロダルテ(rodarte)のスパンコールやラメが煌びやかにあしらわれ、左肩が大きく開き、胸元から腰回りがぴったりとしたアシンメトリの黒いドレス姿でゴージャスに登場。足元は15cmほどある可憐なピンヒールの装いだった。ハサウェイ演じるジュールズの娘を演じた子役ジョジョ・クシュナーが、サプライズで手紙を手渡そうとハサウェイに歩み寄り、二人が両手いっぱいにハグをするなど、劇中のワンシーンかのような微笑ましい一面もみられた。

アンは「日本の皆さん、『マイ・インターン』の公開を楽しみに待っていてくれてありがとう!この映画はハートウォーミングでもあり、オシャレなファション満載で、くすっと笑えるシーンもあるし、そして大切なことを教えてくれるの。その上、ロバート・デ・ニーロがいるのよ!」と日本のファンへメッセージを寄せた。映画デビューから50周年の名優デ・ニーロとの初共演について聞かれると「最初は、緊張で息をすることすらできなかったけど、だんだん馴染んでいって、彼のおかげで息のあった演技ができるようになったわ。彼は本当に愛すべき人で、仕事に対する意識も共通していたわ」と終始敬意を表し、大先輩であるデ・ニーロとの共演がいかに素晴らしかったかを語った。

そして最後に現れたのは、本作で紳士的なシニアインターンのベンを演じたロバート・デ・ニーロだ。なかなか公の場でインタビューを受けないことで有名なデ・ニーロを知ってか、世界中のマスコミからは「デ・ニーロ!デ・ニーロ!」の大コールが巻き起こった。そんな中、「歳をとっても人は働くべきですか?」という問いかけに対し、「YES.」と一言笑顔で答え、本作で演じたベンのように紳士的な態度で会場を大いに盛り上げた。

ナンシー・マイヤーズ監督は撮影にあたり、「まったく大変ではなく楽しかったわ。二人とも素晴らしい俳優だけど、名誉や肩書はなしで、作品の中ではアンはジュールズだし、ロバートはベンよ」と嬉しそうに振り返った。また劇中に出てくる“サヨナラ”という台詞については、「普段、親友との食事の後などに日常的に交わす挨拶で、温かいイメージだったのでそこからヒントを得て使ったのよ!」と日本語についてのエピソードを語った。

超豪華スタッフ・キャスト陣が大集結したフォトセッションでは、ハサウェイ、デ・ニーロを中心に、劇中で描かれる世界観同様に世代を超えて終始仲の良いチームの様子がうかがえた。この秋最高のデトックス・ムービー『マイ・インターン』は10月10日(土)公開。

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執筆者

Yasuhiro Togawa