第12回ラテンビート映画祭 LATIN BEAT FILM FESTIVAL2015
全上映作品決定/9.12 (土)チケット販売開始リリース

開催場所&日程】
新宿バルト9 : 10月8日(木)〜12日(月・祝日) 
梅田ブルク7: 10月23日(金)〜25日(日) 
横浜ブルク13:10月30日(金)〜11月1日(日)、3(火・祝日)

■主催:LBFF実行委員会
■プロデューサー&プログラミング・ディレクター:アルベルト・カレロ・ルゴ
■運営:㈱ティ・ジョイ
■運営協力:新宿バルト9、梅田ブルク7、横浜ブルク13

【チケット情報】  9/12(土)より販売開始
■1回券(日時作品指定券) 金額:一律1500円(税込)
(3D作品のみ 新宿バルト9 1,900円 梅田ブルク7・横浜ブルク13 1,800円)
販売所:オンラインチケット予約KINEZO EXPRESS/オンラインチケット予約KINEZOスマートフォン用アプリ「キネパス」/ 劇場窓口
■回数券 (日時作品未指定5枚綴り)  金額:一律6000円(※枚数限定販売)
販売所:チケットぴあ
*詳しくは公式サイトhttp://www.lbff.jpをご参照ください。

【全17作品上映リスト】
■「エイゼンシュテイン・イン・グアナファト」(オランダ・メキシコほか)監督:ピーター・グリーナウェイ/出演:エルマ・バック
■「選ばれし少女たち」(メキシコ・フランス)監督:ダビ・パブロス/出演:ナンシー・タラマンテス
■「The Wolfpack」(米国)監督:クリスタル・モーゼル/出演:アングロ兄弟
■「バルセロナ3D 炎のバラ」(スペイン)監督:マヌエル・ウエルガ/声の出演:菊池凛子
■「リオの若大将」(日本)監督:岩内克己/出演:加山雄三
■「Closed Rooms(英題)」(スペイン)監督:ルイス・マリア・グエル/出演:アドリアーナ・ウガルテ
■「Paco de Lucia: A Journey(英題)」(スペイン)監督:クロ・サンチェス/出演:パコ・デ・ルシア
■「グラン・ノーチェ!最高の大晦日」(スペイン)監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア/出演:ラファエル
■「クッキング・アップ・ア・トリビュート」(スペイン)監督:アンドレア・ゴメス、ルイス・ゴンサレス/出演:ジョアン・ロカ
■「シェリー&パロ・コルタドの謎」(スペイン)監督:ホセ・ルイス・ロペス・リナレス/出演:ヘスス・バルキン
■「火の山のマリア」(グアテマラ他)監督:ハイロ・ブスタマンテ/出演:マリア・メルセデス・コロイ
■「ザ・クラブ」(チリ)監督:パブロ・ラライン/出演:アルフレド・カストロ
■「土と影」(コロンビア他)監督:セサル・アウグスト・アセベド/出演:アイメル・レアル
■「アジェンデ」(チリ・メキシコ)監督・出演:マルシア・タンブッティ・アジェンデ
■「パウリーナ」(アルゼンチン他)監督:サンティアゴ・ミトレ/出演:ドロレス・フォンシ
■「パーカー」(メキシコ)監督:ガブリエル・セラ・アルゲージョ/出演:エフライン・ヒメネス・ガルシア
※「パウリーナ」との同時上映
■「ザ・キング・オブ・ハバナ」(スペイン他)監督:アグスティ・ビジャロンガ/出演:マイコル・ダビ・トルトロ
*近日、来日ゲスト発表!!

【作品詳細】
「エイゼンシュテイン・イン・グアナファト」 Eisenstein in Guanajuato
監督:ピーター・グリーナウェイ/出演:エルマ・バック、ルイス・アルベルティ、マヤ・サパタ/2014年/ドラマ/オランダ・メキシコ・フィンランド・ベルギー/105分
『戦艦ポチョムキン』でモンタージュ理論を確立したロシアの映画監督セルゲイ・M・エイゼンシュテインは、ドキュメンタリー映画『メキシコ万歳』の撮影のため、メキシコのグアナファトを訪れる。彼は映画の撮影をよそに、ガイドのパルミーノとの愛とSEXに溺れていく…。『コックと泥棒、その妻と愛人』『プロスペローの本』等でカルト的人気を誇る英国の鬼才ピーター・グリーナウェイが、映画史に名を残すエイゼンシュテイン監督がメキシコで過ごした10日間を、独特の映像美で描き出す。

「選ばれし少女たち」 Las Elegidas
監督:ダビ・パブロス/出演:ナンシー・タラマンテス、オスカル・トレス、レイディ・グティエレス/2014年/サスペンス・ドラマ/メキシコ・フランス/105分
米国サンディエゴとの国境の町ティファナで暮らす14歳のソフィアは、恋人のウリセスに、彼の父親が営む売春宿に売られてしまう。呵責に苛まれるウリセスだったが、ソフィアを救い出すには代わりの少女を見つける必要があった…。今作が長編2作目となるパブロス監督は、故郷でもあるティファナで、素人の少年少女たちをキャスティング。メキシコに蔓延する犯罪組織の闇に切り込んでいく。製作総指揮にはメキシコのスター俳優、ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナが携わっている。2015年カンヌ国際映画祭ある視点部門出品作。

「The Wolfpack」
監督:クリスタル・モーゼル/出演:アングロ兄弟/2015年/ドキュメンタリー/米国/89分
アングロ兄弟は、エキセントリックな父に外出を禁じられ、子供のころからNYのロウアー・イーストサイド(通称LOISAIDA)のアパートの部屋に閉じこもって暮らしている。兄弟の唯一の娯楽は映画。自らをWolfpackと呼び、『バットマン』『レザボア・ドッグス』等のパロディー映画を手作りで製作していた。ある日、兄弟の一人が部屋からの脱出に成功したことで、彼らの生活が変わり始める。2015年サンダンス映画祭でUSドキュメンタリー部門グランプリを受賞した話題のドキュメンタリー。

「バルセロナ3D 炎のバラ」 Barcelona la rosa de fuego
監督:マヌエル・ウエルガ/声の出演:菊池凛子/2014年/ドキュメンタリー/スペイン/100分
世界的な観光都市バルセロナの街並みや市場、墓地、祭り、働く人々の姿など、観光名所だけでは知り得ない日常の暮らしと、街そのものが醸し出す魅力に迫ったドキュメンタリー。歴史や伝統を尊びながらも進化し続けるバルセロナの真の姿を3D映像で堪能できる。監督は『サルバドールの朝』のマヌエル・ウエルガ。日本語のナレーションは『バベル』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされるなど、国際派として知られる女優の菊池凛子が務めている。

「リオの若大将」
監督:岩内克己/出演:加山雄三、星由里子、中尾ミエ、田中邦衛/1968年/ドラマ/日本/104分
若大将シリーズの12作目。情熱の街・リオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)に長期ロケを敢行して、強烈なサンバと流行りのボサノバのリズムとともに、リオの名所をふんだんに取り入れて贈る若大将シリーズの決定版です。出演者は加山、星、田中、江原などのレギュラーメンバーに、中尾ミエとザ・ランチャーズ、今東光が出演しています。

「Closed Rooms(英題)」 Habitaciones cerradas
監督:ルイス・マリア・グエル/出演:アドリア−ナ・ウガルテ、アレックス・ガルシア、ベア・セグーラ/2015年/ミステリー/スペイン/160分
著名な画家アマデオ・ラックスの孫娘ビオレタは祖父が暮らした古い邸宅の隠された部屋で女性の遺体を発見する。偉大な画家アマデオは殺人犯だったのか? 20世紀初頭のバルセロナで隆盛を誇ったラックス一族の隠された真実に迫るミステリー。カレ・サントスのベストセラー小説をスペイン国営放送局RTVEがドラマ化。悲劇のヒロインのテレサを、NHKドラマ『情熱のシーラ』のアドリア−ナ・ウガルテが演じている。同ドラマは10月にカンヌで開催される国際コンテンツ見本市出品に先駆け、ラテンビート映画祭がワールドプレミア上映となる。

「Paco de Lucia: A Journey(英題)」Paco de Lucia: La Búsqueda
監督:クロ・サンチェス/
出演:パコ・デ・ルシア/2014年/ドキュメンタリー/スペイン/92分/配給:レスペ
史上最高のフラメンコギター奏者パコ・デ・ルシアは、惜しくも2014年に66歳の若さで亡くなった。息子であるクロ・サンチェスが、父であり偉大なる音楽家パコ・デ・ルシアの音楽への飽くなき情熱と探求心にスポットをあてながら、貴重なライブ映像、晩年のインタビュー、幼いころの写真などを交えて、彼の人生をひも解いてゆく。フラメンコの世界に留まらず、様々なジャンルの音楽ファンを魅了した超絶テクニックの演奏シーンも盛り込まれた珠玉の音楽ドキュメンタリー。

「グラン・ノーチェ!最高の大晦日」 Mi Gran Noche
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア/出演:ラファエル、ペポン・ニエト、カロリーナ・バング/2015年/コメディ/スペイン/100分
8月のある日、失業中のホセは大晦日の番組収録のエキストラの仕事を紹介され、正装してスタジオへ。そこは不眠不休で楽しむことを強いられた人間たちがひしめき合う大宴会場だった。一方、舞台裏では大物歌手アルフォンソがトラブルに巻き込まれ…。スタジオに閉じ込められたクセ者たちの大晦日の狂乱をブラックに描いた人生狂騒曲。久々の映画出演となるスペインの国民的歌手ラファエルの演技にも注目! 2014年のラテンビート映画祭に来日&特集上映したスペインの鬼才イグレシア監督の最新作。

「クッキング・アップ・ア・トリビュート」 Cooking Up a Tribute
監督:アンドレア・ゴメス、ルイス・ゴンサレス/出演:ジョアン・ロカ、ジョセップ・ロカ、ジョルディ・ロカ/2015年/ドキュメンタリー/スペイン/87分
世界有数のレストラン「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」のシェフであるロカ兄弟とスタッフは、5週間もの間レストランを休業し、世界各国の食文化を学ぶ旅に出かける。彼らは、世界の伝統的料理や食材に敬意を払いながら数々の新しいメニューを生み出していく。2014年のラテンビート映画祭オープニング作品『エル・ソムニ』で食と芸術のコラボに挑んだロカ兄弟が、今作では世界へ飛び出し、各国の伝統料理を探求していく美食ドキュメンタリー。

「シェリー&パロ・コルタドの謎」 Jerez & el misterio del Palo Cortado 
監督:ホセ・ルイス・ロペス・リナレス/出演:ヘスス・バルキン、ジョセップ・ロカ/2015年/ドキュメンタリー/スペイン/88分
アンダルシア州のへレスとその周辺で醸造されているシェリー酒は、全盛期から低迷期を経て、今、新たにその存在が見直されている。この作品では、スペインの醸造家、ソムリエ、ワイン評論家たちが一堂に会し、シェリー酒の長い歴史とその魅力について語っていく。良質のシェリーをセレクト販売する「エキポ・ナバソス」の創始者であり、著名なワイン評論家でもあるヘスス・バルキンのアイデアによって生まれた極上のドキュメンタリー。監督は『ファイティング・シェフ(LBFF2008出品)のホセ・ルイス・ロペス・リナレス。

「火の山のマリア」 Ixcanul
監督:ハイロ・ブスタマンテ/出演:マリア・メルセデス・コロイ、マリア・テロン、マヌエル・アントゥン/2015年/ドラマ/グアテマラ・フランス/93分/配給:エスパース・サロウ/2016年初春、岩波ホールほか全国順次公開
グアテマラにある活火山麓のコーヒー農園で暮らすマヤ族のマリアは、都会での暮らしを夢見ている。両親は農園主任との結婚を望んでいたが、マリアは恋人ペペと駆け落ちし、間もなく子供を身ごもる…。様々な困難に直面するマヤ族の女性の生き方を通し、先住民族の因習や貧困、乳幼児誘拐などの社会問題に切り込んだ意欲作。マヤ族出身のブスタマンテ監督は、長編デビューとなる今作で2015年ベルリン国際映画祭アルフレッド・バウアー賞を受賞した。

「ザ・クラブ」 El Club
監督:パブロ・ラライン/出演:アルフレド・カストロ、ロベルト・ファリアス、アントニア・セヘルス/2015年/ドラマ/チリ/97分
4人の聖職者は過去に犯した罪により海辺の僻地に送られ、禁欲の日々を送っていた。新しい5人目の男が現れたことで、彼らの穏やかな日常に波風が立ち始める…。聖職者の罪と救済の道のりを通じ、伝統や掟に縛られたカトリック教会の闇に迫った社会派ドラマ。監督は『NO』(LBFF2013出品)、『トニー・マネロ』(LBFF2008出品)のパブロ・ラライン。2015年のベルリン国際映画祭で審査員グランプリを受賞した話題作である。

「土と影」 La tierra y la sombra
監督:セサル・アウグスト・アセベド/出演:アイメル・レアル、イルダ・ルイス、マルレイダ・ソト/2015年/ドラマ/コロンビア・フランス・オランダ・チリ・ブラジル/97分
家族を捨てて家を出ていた初老のアルフォンソは、サトウキビ畑が広がる故郷の村へ17年ぶりに帰郷する。重い病に伏した息子や幼い孫マヌエルのために、アルフォンソは荒れ果てた家の再興と、家族の絆を取り戻そうとする。
コロンビアの貧しい農民が直面している過酷な生活を真摯に描いたドキュメンタリータッチの人間ドラマ。2015年カンヌ国際映画祭批評家週間に出品し、見事カメラドールを受賞した。
東京国際映画祭共催

「アジェンデ」 Allende, mi abuelo Allende
監督・出演:マルシア・タンブッティ・アジェンデ/出演:オルテンシア・ブッシ・デ・アジェンデ/2015年/ドキュメンタリー/チリ・メキシコ/97分
1970年、チリで史上初の自由選挙による左派政権が成立し、サルバドール・アジェンデ大統領が誕生した。しかし3年後、ピノチェトによるクーデターが起こり、アジェンデは非業の死を遂げる…。悲劇の大統領アジェンデの孫娘マルシア・タンブッティ・アジェンデ監督が、長い間封印されてきた祖父の話題や、クーデター後の家族の思いを近親者へインタビューし、アジェンデ一族の歴史をひも解いていくセルフ・ドキュメンタリー。2015年カンヌ国際映画祭監督週間に出品しロイ・ユ・ドール(ゴールデン・アイ)賞を受賞した。

「パウリーナ」 La Patota
監督:サンティアゴ・ミトレ/出演:ドロレス・フォンシ、オスカル・マルティネス、エステバン・ラモチェ/2015年/ドラマ/アルゼンチン・ブラジル・フランス/103分
28歳のパウリーナは都会での弁護士の職を捨て、社会奉仕のため故郷の町へ帰郷。寒村で暮らす若者たちへ民主的権利を教える政治プログラムの教師になるが、まもなく現地の不良集団に襲われてしまう…。『ブエノスアイレスの夜』のドロレス・フォンシが、逆境に立ち向かうパウリーナを凛々しく演じている。1961年に製作された同名映画のリメイク版で、監督は『エストゥディアンテ』(LBFF2011出品)上映時に来日したサンティアゴ・ミトレが務めている。2015年のカンヌ国際映画祭批評家週間に出品しグランプリを受賞した秀作である。

「パーカー」 La parka
監督:ガブリエル・セラ・アルゲージョ/出演:エフライン・ヒメネス・ガルシア/2013年/ドキュメンタリー/メキシコ/29分
25年以上もの長い間、メキシコシティの食肉処理場で働いているエフラインは、生き物の死と向き合う日々の仕事について語り始める…。牛の生命を奪う仕事に対する、エフラインの罪の意識や喪失感を静かに見つめた短編ドキュメンタリー。監督はニカラグア出身の新鋭ガブリエル・セラ・アルゲージョ。2014年のドキュメンタ・マドリードで審査員特別賞受賞、2015年米国アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞ノミネートなど、世界各国の映画祭で評価された逸品である。

「ザ・キング・オブ・ハバナ」 El rey de la Habana
監督:アグスティ・ビジャロンガ/出演:マイコル・ダビ・トルトロ、ヨルダンカ・アリオサ、エクトル・メディナ/2015年/ドラマ/スペイン・ドミニカ共和国/125分
10代の青年レイナルドは少年院を脱走し、チンピラや売春婦、物乞いなど貧しい者たちが集まる街で暮らし始める。レイナルドはマグダという女性と出会い恋に落ちるが…。90年代後半のハバナの下町を舞台に、出口の見えない貧困の中でたくましく生きる人々の姿を描いた青春ストーリー。ペドロ・フアン・グティエレスが1999年に発表した小説の映画化。監督は『ブラック・ブレッド』(LBFF2011出品)のアグスティ・ビジャロンガ。

【タイアップ情報】  
GOODS
「URBAN RESERCH Make Store x FAB.PO x  LBFF
 スペシャルコラボ ポーチ」
スペインを代表するグラフィックプロダクトデザイナー、
ハビエル・マリスカル氏が描いた 第12 回ラテンビート映画祭の
メインビジュアルをあしらった、スペシャルポーチを、
各会場と URBAN RESEARCH Make Store 全店で限定販売。
(価格:1000 円 + 税)

LIBRO
「文学と映像」
日時:10/7(水)18:00〜 会場:スペイン大使館
ゲスト:作家 マリア・ドゥエニャス「情熱のシーラ」
    作家 カレ・サントス「Closed Rooms」
    監督 ダビ・パブロス「選ばれし少女たち」
    監督 ハイロ・ブスタマンテ「火の山のマリア」

執筆者

Yasuhiro Togawa