山形国際ドキュメンタリー映画祭2015 国際際交流基金アジアセンター共催企画
<アジア・フィルム・コミュニティ:きらめく星座群> Asia Film Communities: A Glittering Constellation
会場:山形美術館、旧西村写真館

世界中から映画祭に集まる参加者とともに、それぞれのコミュニティにおけるドキュメンタリー制作を紹介し、様々な視点との出会いを通じて、共通の課題や違い、これからの課題を模索し、ゆるく長く続いていける、ドキュメンタリー制作者のネットワーク作りを目指すプログラムです。

◇映画批評コレクティブ
フィリピンから東南アジアのインディペンデント映画を情熱的に紹介し、その存在を世界的に知らしめた映画批評家、故アレクシス・ティオセコ(1981-2009)の情熱に示唆を受け、独創性を持つインディペンデント映画を応援する国際的な映画批評のプラットホームを目指す。
批評ワークショップ、シンポジウム、関連上映作品『ハリケーンの子どもたち』(ラヴ・ディアス監督)上映。

◇映画空間を開拓する
“映画を作ることとは、映画製作も含めた「映画空間」を模索し、切り開いていく行為なのではないだろか”というところから、いくつかのプログラムと交差し、3 日間のヤマガタ・ラフカット! 「アジア千波万波×ヤマガタ・ラフカット!×ラテンアメリカ」「東南アジアから世界へ—映画づくりの現在」とディスカッションから浮かび上がる、“ドキュメンタリー映画”の在り方を考えていくプログラム。

◇アジア千波万波×Double Shadows/二重の影スペシャル
これまで書かれてこなかった、そして、未だ書かれていない東南アジア史に光を照射するコラボレーション企画。

●シンポジウム ●インスタレーション作品の展示 ●作品上映によって浮かび上がる、政治的、経済的、芸術的な様々な東南アジア映画の課題は、けっして、地域、あるいは映画史に限定されるものではないはずです。
様々な方法で、この課題を考えていくプログラム。
「時をつなぐフィルムの糸—Lab Laba Laba インスタレーション」は、昭和レトロ感も残る味わい深い旧西村写真館で開催される。「残された文化遺産の継承と更新」をさまざまなかたちでアジアの作家、映画研究者たちと探る盛りだくさんな企画!
シンポジウム:ファウンド・フッテージの想像力 Symposium: The Magic of Found Footage
エドウィン(インドネシア、映画監督) Edwin(Indonesia /Director、 Lab Laba-Laba)
チャリダー・ウアバムルンジット (タイ、批評家/アーキヴィスト)Chalida Uabumrungjit (Thailand/critic Archivist)
ユキ・アディット(映画祭ディレクター/映画作家)Yuki Aditya (Indonesia / Forum Lenteng)
モデレーター とちぎあきら(日本、批評家/アーキヴィスト)

Lab Laba Laba は、インドネシアのジャカルタに拠点を置くアーティスト集団であり、消えつつある映画文化を保存、整理、公開しながら、今日の視聴覚文化のなかに多様性をもたらすことを試みています。

執筆者

Yasuhiro Togawa