この度、生涯を育種家として邁進し、現在の「こしひかり」の基となる種や小麦の代表品種<農林10号>(昭和10年)を生み出した稲塚権次郎の生涯を描いた映画『NORIN TEN〜稲塚権次郎物語』の本予告映像及びポスタービジュアルが公開。

本作は、9月19日(土)有楽町スバル座にて初日を迎えます。稲塚権次郎は、大正7年農商務省に入り、秋田県・陸羽支場(大曲)に配属され「水稲農林1号」を始め、育種家としての道を邁進。現在国内で流通する<こしひかり>の品種の基や小麦農林10号は、今世界の小麦の70%以上が「NORIN TEN」の後継種です。そして彼の品種が晩年「世界の飢餓を救った」事実も判明。そんな彼の生涯を戦中〜戦後の時代を背景にドキュメンタリータッチで描く本作のメガホンをとったのは、権次郎と姻戚関係にある稲塚秀孝。これまで「二重被爆」(2006年)、 「フクシマ2011〜被曝に晒された人々の記録」(2012年)、 「書くことの重さ〜作家 佐藤泰志」(2013年)などドキュメンタリー作品を数多く手掛ける監督です。主人公・稲塚権次郎の青年期を演じるのは、無名塾の次代を担う松崎謙二。そして晩年の権次郎を日本の名優・仲代達矢が演じ、圧倒的な存在感を放ちます。仲代が主宰する無名塾(今年創立40年)から20名余の俳優が出演する他、権次郎の母に藤田弓子、妻役に野村真美、権次郎の親友役に益岡徹といったベテラン俳優が脇を固めています。

予告編::https://www.youtube.com/watch?v=SX4E9VZ7QCE

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執筆者

Yasuhiro Togawa